GSIクレオス、エコ技術で生まれたスキンケア有効成分を提案

粧業日報 2022年6月8日号 3ページ

GSIクレオス、エコ技術で生まれたスキンケア有効成分を提案
 GSIクレオスの香粧品部は今春、環境に配慮しつつ高濃度の有効成分を安定的に供給可能とするフランス・PAT社の特許技術(プラントミルキングテクノロジー)によって開発された、最新のスキンケア有効成分「ルートネスエナジャイズ」の提案を開始した。

 プラントミルキングテクノロジーは、天候の影響を受けない管理された屋内環境で土を使わずに水と養液のみでヘチマを空中栽培し、露出した根の部分に直接水分や栄養を与えることにより、通常の栽培方法ではごく僅かしか得られない「ブリオノール酸」が約10倍も抽出できるという。

 100%トレーサブルでエコフレンドリーな製造過程によって生み出されたルートネスエナジャイズは、加齢やストレス、生活習慣の影響により低下するATPの産生量を高めることで細胞にエネルギーを供給し、肌の弾力やハリに寄与する弾性線維の産生量を増やす。

 同原料の有効性については、トランスクリプトーム解析とプロテオーム解析の結果、エネルギー産生の要である解糖系とTCA回路の活性を著しく高めることが明らかとなった。また、脂質輸送体(SLC25)を活性化させ、エネルギー産生に欠かせない脂質のミトコンドリアへの輸送を増やすことも確認された。

 「ATPの産生が活発になると、副作用として活性酸素の発生が懸念されるが、ルートネスエナジャイズには副作用によるダメージを抑制するデータもある。ほかにも豊富なエビデンスデータを有しており、論理的にATP促進からコラーゲン・エラスチンなどのタンパク質の合成まで確認されている。臨床試験では、明確なほうれい線の改善がみられた」(同社)

 GSIクレオスの香粧品部ではこのほか、EcoVadis(エコバディス)のサステナビリティ評価で最高ランクの「プラチナ」を獲得し、原料生産におけるSDGsへの具体的な取り組みが可視化されているフランス・オルベア社の「アルガンオイル」と「シアバター」の販促を、改めて注力していく方針だ。
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