ライオン、「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」を設定

　ライオンは、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」で定めた成長の方向性である4つの提供価値領域のうち、オーラルヘルス領域の基本的考え方に基づく企業活動の諸施策について、その総称を「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」と設定した。

　同社グループは、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する（ReDesign）」というパーパスを起点とし、2030年に向けた経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げ、その実現に向けた企業活動を進めている。

　一方、社会環境も変化し、ヘルスケア重視の姿勢が鮮明となっており、WHO第74回世界保健総会にて口腔保健決議が採択されている。政府の経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）にも2017年以来、継続して歯科口腔保健の充実と歯科保健医療提供体制の構築・強化が示されるなど、オーラルケアは人々の健康寿命の延伸に向けた重大要素の1つと捉えられている。

　そこで同社は、一人ひとりのライフスタイルや心身の健康状態に合わせた前向きな予防歯科習慣づくりを後押しすることで、人々の健康増進へ貢献することを目指し、2030年に向けたオーラルヘルス領域の基本的考え方に基づく全ての企業活動を「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」として順次展開していく。

　これらの企業活動は、家庭だけでなく、歯科医院や、企業・自治体・地域社会など、口腔健康に関わる全ての接点をつないで予防歯科を習慣化するとの基本的な考え方に基づいて展開し、口腔健康データを利活用するPOHR（Personal Oral Health Record）事業基盤の構築と、外部パートナーとの連携により、先進的な取り組みとして実現していく。

　このイニシアチブを起点に、既存事業のさらなる成長と、メーカーの域にとどまらず生活者に機能価値と体験価値を提供する新たな事業の開発を進め、人々の前向きな予防歯科習慣づくりに取り組んでいく。