コーセー、男性社員向けにメンズメークセミナーを実施

粧業日報 2022年9月7日号 4ページ

コーセー、男性社員向けにメンズメークセミナーを実施
 コーセーは8月31日、この秋より店頭で男性に向けた接客を本格的に開始することを受け、グループの男性社員を対象にしたメークセミナーを開催した。

 同社では、「VISION 2026」の中で、グローバル(Global)・ジェネレーション(Generation)・ジェンダー(Gender)のそれぞれの頭文字をとった「3つのG」を、これからの新たな顧客づくりの拡大領域とし、性別や年齢に捉われず、より幅広い人々を顧客と捉え、1人でも多くの人に寄り添いながら事業活動を推進している。このうち「ジェンダー」については、性別に関わらず使用できる商品の開発や店頭での提案を行ってきたが、近年増加する男性メークのニーズに応えるため、その特有のテクニックなどを社内外に向け改めて発信し、店頭からも紹介できるよう、今後、ビューティコンサルタントの教育でも取り上げていく。

 今回、その一環として、社員に向けてセミナーを実施し、特にメンズメークでポイントとなるベースメークや眉メーク、リップメークの基本となる塗布の仕方やテクニックを取り上げた。セミナーでは、コーセー 取締役 商品開発部長の堀田昌宏氏が昨今の市場環境や同社のメンズメークに対する考え方を説明した後、コーセー 美容開発部 ビューティクリエーションユニット ヘア&メークアップアーティストの土橋脩氏がメーク指導を行った。なお、セミナーにはコーセーグループに所属する20代~60代までの男性社員12名が参加した。

 主催者を代表して挨拶した堀田取締役は、「我々化粧品会社は、『お客さまは女性』という前提で物事を考えてしまいがちだ。化粧や美容の本質的価値を考えれば、これらの提供価値は性別を超えて拡大していくことは当然のことで、我々自身も自らの発想を変えながら、『化粧品は女性のモノ』という世の中の常識を変えていく必要がある。『メークには気持ちを切り替える力がある』と言われているが、本イベントを通じ、気持ちのスイッチを切り替える武器として、前向きにメークを取り入れるきっかけにして欲しい」と語った。

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