進栄化学、多機能な「サンダルウッドエキストラファインパウダー35C」を発売

週刊粧業 2022年12月5日号 11ページ

進栄化学、多機能な「サンダルウッドエキストラファインパウダー35C」を発売
 進栄化学は、サステナブルやSDGsを意識した化粧品開発の増大を受けて、オーストラリア産インディアンサンダルウッドシリーズの提案を強化する。精油、エキス・発酵液に加え、新規原料として多機能性能を持つ粉末タイプ(インディアンサンダルウッドエキストラファインパウダー35C)の販売も開始している。

 サンダルウッド製品の加工製造に携わるQuintis社は、高品質なサンダルウッド精油で知られるインド・マイソール産のサンダルウッドアルバムの種子を、オーストラリアにある広大なプランテーションで環境に配慮し栽培を行っている。

 ウッディな香りが特徴のサンダルウッド精油は、アーユルヴェーダで使用され、安眠作用や鎮静作用、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用、チロシナーゼ阻害作用など心身への様々な効果を持つことが研究で明らかにされている。

 「インディアンサンダルウッドエキストラファインパウダー35C」は、インディアンサンダルウッドの心材を微粉末化し、粒子サイズ35 µm以下の球状に仕上げている。パウダー中にインディアンサンダルウッド精油約3%を含有している。肌のトーンを落ち着かせ、明るくするコンシーラーの機能を持ち、シワや小ジワを目立たなくさせ、テカリや油っぽさを抑える。保湿クリームやローションなどの基礎化粧品への配合が可能で、特徴的な香りと多機能性能を持つことから、ユニセックス・メンズコスメでの需要が期待できる。

 自社オリジナル原料では、無触媒エステル油シリーズ(4種)の紹介も再強化する。同シリーズは、無触媒製法により、酸化しにくく、刺激が少ないエステル油として50年以上の販売実績を持つ。

 西山万里社長は、コロナ禍で増えている乾燥肌や敏感肌といった肌悩みに対し、「皮膚のバリア機能の役割を果たす皮脂膜を守り、作る必要がある。2023年は『皮脂膜ケア』を年間テーマに掲げ、無触媒エステルを軸に関連原料を提案していく」と話している。
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