ライオン、若田宇宙飛行士が出演するオンラインイベントに協力

粧業日報 2023年2月6日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 「すすぎが簡単なハミガキ」で水が貴重な宇宙生活を疑似体験
  • 宇宙の歯みがきにおける課題を解決したプロセスを紹介
ライオン、若田宇宙飛行士が出演するオンラインイベントに協力
 ライオンは、生活環境、身体、経済、教育・情報などの状況に関わらず、すべての人により良いオーラルケアの機会を提供する「インクルーシブ・オーラルケア」活動の一環として、朝日新聞社 総合プロデュース本部が主催した宇宙に滞在する若田宇宙飛行士とのオンラインイベント「教えて!若田宇宙飛行士『宇宙と地上の生活ってどう違うの?』」に協力した。

 イベントでは、現在、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士・若田光一さんと、参加した子どもたちをライブ中継でつなぎ、地上と宇宙の違いについて子どもたちに学んでもらうことを目的に開催された。

 宇宙生活では水は貴重な資源であるため、水を必要とする歯みがきは超節水で行う必要がある。そうした課題に対し、2020年にJAXAが公募した「宇宙生活/地上生活に共通する課題テーマ・解決策のアイデア募集」にて、同社が「すすぎが簡単なハミガキ」を提案。2021年にISSへの搭載が決定したことから、今回のイベントへのサポートが実現した。

 「宇宙生活では、歯みがき後、水ですすぐことが難しいことから、これまでは歯みがきをした後に飲み込むか紙に吐き出すなどやり方に制限があり、人によっては宇宙での歯みがきは不快感を伴うものだった。当社が提案する『すすぎが簡単なハミガキ』は、一般的なペースト状のハミガキと異なり、泡状タイプのハミガキで文字通り『すすぎ』を簡単に行うことが可能であるため、最長半年にも及ぶISSの生活においても、より良い毎日の歯みがき習慣を提供できる」(同社)



宇宙の歯みがきにおける課題を
解決したプロセスを紹介

 今回のイベントは、若田宇宙飛行士がいるISS、宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI」スタジオ、約40人の子どもたちの自宅の3カ所をオンラインでつなぐ形で開催された。

 JAXA職員から生活用品や宇宙食の紹介を受けながら宇宙での暮らしについて学んだ後、早速、若田宇宙飛行士との交信が始まった。約40人の子どもたちが「若田さーん」と呼びかけると、画面上に中継でつないだ若田さんが登場。一斉に、子どもたちの顔に大きな笑顔が広がった。若田さんは、子どもたちと元気に挨拶した上で、水が貴重な宇宙での生活における工夫や苦労をわかりやすく紹介した。

 続いて、宇宙と地上での同時歯みがき体験のパートに移り、実際にISSで若田さんが使っている泡で出てくるハミガキ「すすぎが簡単なハミガキ」が披露された。

 参加した子どもたちには、あらかじめ宇宙での歯みがきを疑似体験できるセットが配付されており、泡のハミガキをハブラシに乗せ、口の中のすみずみまで行きわたらせながら歯をみがき、水を使わずにティッシュに吐き出すまでを若田さんと一緒に体験した。

 宇宙飛行士になった気分で歯みがき体験をした小学生は、「初めての体験で不思議な感じがしたが、ハミガキが口に残りにくくて面白かった」と感想を話した。若田さんは、「ISS滞在中はムシ歯や病気の治療が難しいので、地上にいる以上に健康の維持やオーラルケアの生活習慣を大切にしている」とコメント。その上で、「今日は皆さん宇宙飛行士になったつもりで歯みがきしてくれたと思う。私も皆さんと一緒に体験ができてとてもうれしい」と笑顔を見せた。

 その後は、「すすぎが簡単なハミガキ」を開発した同社の研究員が登場。宇宙と地上の歯みがきの違いに関する〇×クイズを実施したほか、「すすぎが簡単なハミガキ」の開発秘話を語った。

 宇宙の歯みがきにおける、「水がとても貴重」「物を運ぶのがとても大変」「今までの宇宙の歯みがきは気持ちのよいものでなかった」といった3つの課題を、「すすぎが簡単なハミガキ」によって解決したプロセスを紹介。「実際に宇宙でも使えるのか」という検証では、若田宇宙飛行士から直接アドバイスを受けたエピソードも紹介した。
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