ポーラ・オルビスHD、女性起業家輩出プロジェクトを始動

訪販ジャーナル 2023年2月20日号 5ページ

ポーラ・オルビスHD、女性起業家輩出プロジェクトを始動
 ポーラ・オルビスホールディングスは、1月26日より、累計6万人が受講する女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」を運営するSHEと協業し、女性起業家輩出を支援するプロジェクト「NEXT FOUNDERS」を始動した。

 女性が起業という挑戦を身近な人生の選択肢として選ぶことができる社会づくりを推進していく。

 初回は1期生30名を募集し、3月から3カ月間の特別プロジェクト参加を経て選抜した10名に最終プレゼンテーションの機会を提供。最終ピッチを経て、最優秀賞受賞者には100万円、優秀賞受賞者には50万円の賞金を授与する。また、希望に応じてコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)による出資検討フローに進むこともできる。

 NEXT FOUNDERSは、女性の起業家輩出を促進すべくSHEとポーラ・オルビスホールディングスとが協業で立ち上げた特別プロジェクト。シーライクスの起業コースで学びながら、一定規模以上の事業立ち上げを目指す。

 2022年に実施された帝国データバンクの調査によると、日本国内の女性社長比率はわずか8.2%にとどまる。2000年の5.6%からは徐々に進捗しているものの、依然として1ケタ台であり低水準を打破することはできていない現状がある。

 一方で、新型コロナの影響もあり働き方が柔軟になったことで、会社員としての現職を手放すリスクを負わずに起業することが可能になりつつあり、週あたり事業に充てる時間が35時間以内の「パートタイム起業家」も増えている。日本政策金融公庫の調査ではパートタイム起業家の女性割合が約45%となっており、「起業」の女性比率の約26%よりも高くなっている。

 ポーラ・オルビスHD CVC担当の岸裕一郎氏は「当社のCVC活動は第1号でSHE社への投資を行った。その後、数多くの起業家が牽引するスタートアップに投資を実行し、現在投資先に占める女性起業家が創業し経営している企業の割合は約45%となっている。女性ならではの感性、視点で創業された会社が非常に多く、これまで見落とされていたニーズを解決するユニークな企業が多数生まれている。一方で課題や意義はありながらも事業規模等の観点からCVCでは支援できないケースも多く、もっと多様なスキームを構築し支援することができないかと考えていたところSHE社より今回のプロジェクトが提案された。プロジェクトを通じて既に創業された企業を支援するだけでなく、新たな女性起業家・女性リーダーを生み出すきっかけの一助となれるよう支援していく」とコメントしている。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ポーラ・オルビスHD、女性起業家輩出プロジェクトを始動

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop