アルビオン、「あきたSDGsアワード2022」を受賞

粧業日報 2023年2月16日号 3ページ

カンタンに言うと

  • ブドウを活用した化粧品原料開発から「白神山地ワイン」復活に貢献
アルビオン、「あきたSDGsアワード2022」を受賞
 アルビオンはこのほど、人口減少と高齢化により生産が途絶えた「白神山地ワイン」の復活に貢献した功績が認められ「あきたSDGsアワード2022」を受賞した。

 同社では、2015年9月に国連サミットでSDGsが採択される3年前の2012年より、秋田県藤里町にある自社研究所「白神研究所」にて、藤里町の特産品であるワイン用のブドウ「ヤマ・ソービニオン」の果皮や種子などからエキス抽出や効果検証などを進め、エキス抽出時のブドウの残渣を活用するなど、アップサイクルによる地域産業の活性化にいち早く取り組んできた。それらの取り組みが県内におけるSDGs達成に向けた取り組みの好事例として、高く評価された。

 同社は、今から10年以上前の2010年、高級化粧品メーカーとして真に価値のある化粧品を提供すべく、自社栽培による安心・安全で効能に富んだ魅力ある化粧品原料の開発にふさわしい地を求め、上質な水があり、世界遺産にも指定されている白神山地に位置する秋田県藤里町に「白神研究所」を開所。廃園になった保育園を研究施設とし、近隣の耕作放棄地を使用して自社農園を切り開いてきた。

 藤里町の特産品「白神山地ワイン」の原料となるブドウ(ヤマ・ソービニオン)は町内の農家が30年以上もの間、生産し続けていたが、栽培農家が減少の一途をたどっていたことから、2012年にブドウ由来の化粧品原料の検討を開始し、その後ヤマ・ソービニオンの栽培も引き継ぐこととなった。

 2018年の果実酒等の製法品質表示基準の改定により一時製造停止に追い込まれたが、2019年に構造改革特別区域法による酒税法の特別措置の認定を申請し、承認を受け、それを機にワイナリー構想を開始している。引き続き、味や品質にこだわり付加価値の高いワインの醸造を目指すとともに、ワイン醸造を応用した発酵技術を最大限に化粧品原料開発に活かすことで、新規性・独自性の高い化粧品開発を行っていく。
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