ジュポンインターナショナル、自社ブランドで培ったノウハウ活用

週刊粧業 2023年2月27日号 15ページ

カンタンに言うと

  • 新工場で生産性の飛躍的な向上を
ジュポンインターナショナル、自社ブランドで培ったノウハウ活用
 ジュポンインターナショナル(上岡淑郎社長)は1976年の創業で、植物由来の天然成分を高配合した商品を多く展開する「ジュポン化粧品」の製造・販売からスタートした。

 その後、自社ブランドで培ってきた研究開発&技術力を生かして、化粧品OEM事業にも参入し、着実な成長を遂げてきた。

 ――コロナ禍での業績推移については。

 上岡 22年11月期については、前年の反動増の影響もあり、横ばいで着地した。前半は特需の反動により前年比90%前後で推移したものの、後半に入って巻き返した形だ。取引先は変化したものの、全体的にみれば注文量の増減に大きな影響がなかったため、売上に響くことはなかった。

 ――今年度の状況と重点施策については。

 上岡 インバウンド需要が徐々に回復してきたこともあり、23年5月までの段階で前年比115%で推移している。さらに、海外輸出を手掛けるクライアントの発注も回復しており、新規クライアントだけでなく、既存クライアントの新商品の発注量も増加してきた。

 今年度の施策の目玉は、23年秋の陽南工場の設立だ。グループ最大規模の工場であり、生産性の飛躍的な向上を図ることが可能となる。

 ――新体制での成長戦略について教えてください。

 上岡 当社の特徴は、オリジナルの付加価値をつける「提案型営業」だ。これを実現するため、研究開発機関への投資に長年力を入れている。お客様の中には、商品のコンセプトや詳細を説明できる研究員と直接話せる機会を求める声も多い。

 そこで重要となるのが、研究機関の充実化だった。そのため、研究機関への投資を惜しまず、ここ5~6年だけで5名から15名に研究員を増員した。こうして強化された研究開発力により、無添加化粧品・オーガニック化粧品等、高付加価値商品の売上が全体の6割を占める結果となった。確かな実力をもつ研究員と営業スタッフの連携を図ることが、お客様の要望に広く応えることにつながっている。

 当社は、4年後に売上高60億、8年後には80億という目標を掲げている。東南アジアへの海外進出も計画しており、工場用地を視察しているところだ。今後も研究開発型企業として、さらに研究開発力を強化し、業界での存在感を高めていきたい。
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