東洋ビューティ、新領域開拓や付加価値創出に意欲

週刊粧業 2023年2月27日号 9ページ

東洋ビューティ、新領域開拓や付加価値創出に意欲
 化粧品・医薬部外品ODM/OEM国内大手の東洋ビューティは2022年12月期、輸出向けの製品受注が好調で、海外売上高が前期比1.5倍以上に伸長した。

 岩瀬史明社長は、「まだ海外売上の分母は小さいが、着実に増えてきている」と話し、海外事業の成長拡大に意欲を示している。

 ――まずは、1月7日に岩瀬健治会長がご逝去されたことに際し、深くお悔やみ申し上げます。

 岩瀬 父でもある会長の死去に際し、多くの方からお悔やみの言葉をいただいた。この場を借りて生前お世話になった皆様に御礼を申し上げたい。会長は生前より化粧品業界の発展を心から願っていた。その遺志を継いで、結束をより強めていく。

 ――中期5カ年計画が4年目に入りました。意気込みを聞かせください。

 岩瀬 今期も原材料やエネルギーなどの価格高騰が続くと捉え、対策を講じて製造原価の上昇分をカバーしていく。具体的には、付加価値の高い製品や魅力ある製品の開発を実現してODMを強化する。また、あらゆる業務の見直し・改革を進めることで生産効率の向上を図ることになる。

 SDGsへの取り組みも、21年10月より社内勉強会をスタートして1年以上になる。当社の経営理念「美と健康への想いをかたちにし、笑顔あふれる未来をつくる」に沿って活動していくことがSDGsの達成につながると考えている。

 今期よりCSR推進室を新設した。社外向け対応を強化して企業価値向上につなげていく。

 CSRの一環で、1月は佐賀県及び佐賀大学との協働により高校生を対象とした「化粧品会社が分かる体験型セミナー」を佐賀工場で開催した。県内の高校生約40名に工場見学や化粧品づくりを体験していただいた。

 ――昨年3月には上海に現地法人を設立しました。海外事業の成長戦略についてお聞きします。

 岩瀬 中国市場は法規制への対応など現地との情報連携を取りながらサポート体制を構築していく。「made by TOYO BEAUTY」のブランド力を高め、中長期では中国だけでなく、欧米やASEANの市場開拓も進めていく。
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