花王、豊橋工場に次世代新倉庫が完成

粧業日報 2023年4月3日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 必要なものを必要なだけ届ける「ESGよきモノづくり」を推進
花王、豊橋工場に次世代新倉庫が完成
 花王は、スキンケア・ヘアケア製品を中心に多品種を生産する豊橋工場に、完全自動化が可能な次世代新倉庫(建築面積:7204㎡、保管能力:120万ケース、入出荷能力:各4万ケース/日)を建設し、3月31日より運用を開始した。

 同社は、自動化設備(パレット立体自動倉庫/ケース仕分け(デパレタイズ/パレタイズ)ロボット/無人搬送車(AGV)/自動運転フォークリフト)を駆使し、多様化するニーズに対応した特徴ある商品を必要な量だけ届けることで、資源や環境への負担が少ない、循環型社会に貢献するESG視点でのよきモノづくりに取り組む。

 豊橋工場では、新倉庫の完成により、効率的な少量多品種生産への対応と自由度の高い物流機能を連携した生産・物流機能一体型拠点の実現と、持続可能なサプライチェーンを目指す。

 新倉庫は、少量多品種製品に柔軟に対応できる設計とし、物流作業の完全自動化と、隣接する工場・物流拠点との一体運営や、トラックによる入出荷の効率化を実現する、これまでにない拠点となる。

 物流作業においては、製品の入庫から届け先向けに仕分けして出庫するまで完全自動化を実現するとともに、入出荷の効率化に向けては、経済産業省資源エネルギー庁公募の「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」による自動運転フォークリフト実証事業と連携し、トラックへの積込み作業の自動化・無人化を進めている。

 また、無人搬送車(AGV)の活用により、多品種製品のパレットへの積みつけと荷卸しが自在に同時にできる自由度の高い自動化を実現し、作業の効率化と同時に事業環境の変化への柔軟な対応を可能としている。これ以外にも、RFIDを利用して製品情報とパレットを連携し、仕分け作業などの自動化や、生産工程を含めたトレーサビリティの強化を実現している。

 「敷地内にある工場と販売店等への物流拠点を一体運営することで、無駄のない商品供給とリードタイムの短縮、物流コストの抑制が可能となった」(同社)

 物流の改善に向けては、トラックの入場予約システムと入退場時の車両ナンバー認証システム、庫内設備の制御系システムを連携させることで、予約状況や車両の到着状況にあわせた出庫が可能となり、トラック来場の集中や待機時間の削減による生産性向上、ドライバーが安心して活動できるホワイト物流を推進する。
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