メリードゥビューティプロダクツ、海外でのフェムケアの需要が増加

週刊粧業 2023年4月10日号 21ページ

カンタンに言うと

  • SDGsの意識をアップデート
メリードゥビューティプロダクツ、海外でのフェムケアの需要が増加
 エコサート認証工場を拠点にオーガニック・ナチュラル化粧品のOEM事業を展開するメリードゥビューティプロダクツは、フェムケア製品や、包材も含め環境負荷低減に貢献できる製品の受注が増え、国内外の業績が順調に推移している。

 同社では、2008年に中国支店として「美麗多(上海)貿易有限公司」を単独資本で設立して以降、黒字を継続している。

 同社が21年から注力しているデリケートゾーン向け洗浄剤に代表されるフェムケアの化粧品や医薬部外品でも中国からの問い合わせが増加しているという。

 中でもデリケートゾーンに求められる「安心・安全」へのニーズが、強みのエコサート認証やオーガニック処方とマッチする点などから支持を受け、受注が順調に進んでいる。

 同社の展開するオーガニックアースのフェムケアシリーズでは、フェムケア製品として一般的なデリケートゾーン用の洗浄剤だけでなく、拭き取りローション、保湿クリーム、美容液と幅広い展開を行っている。

 同シリーズはアイテムすべてで、ECOCERTコスモスオーガニック認証を取得しており、森を守る紙を使用し、「環境」と「省資源」への取り組みを支援する印刷ソリューションにより環境負荷低減を考慮したエシカルな商品を展開するなどなど、人だけでなく、環境にも優しい設計が特長となっている。

 「中国でも徐々にフェムケアの意識が向上しており、今後も問い合わせは増えていくと予想している」(代表取締役社長 津野田正弘氏)

 さらにフランスに構えるパリ支店は、中国支店とは異なる役割を備え、情報収集も兼ねた場所になっているという。

 同社では、SDGsの17項目のうち「作る責任・使う責任」に主眼を置き、強みのオーガニック・ナチュラル技術に、環境配慮の取り組みを掛け合わせた「EcoProject」を推進している。環境意識の高いフランスの展示会などを通して最先端の情報にアップデートを続ける。

 「国内の展示会でもフェムケアをテーマにしたものが増加傾向にあり、当社としても継続して注力していく」(津野田氏)
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