花王、脱炭素に向けた活動について2022年の進捗を報告

粧業日報 2023年5月2日号 6ページ

花王、脱炭素に向けた活動について2022年の進捗を報告
 花王では、脱炭素社会の実現に向け、CO₂の「リデュースイノベーション」と「リサイクルイノベーション」に取り組むことで、事業活動に伴い排出されるCO₂を2040年までにゼロ、2050年までにネガティブを目指している。

 2022年は主な実績として、2021年に設定価格を引き上げた社内炭素価格の活用、「原材料調達」「使用」などCO₂排出量が多いスコープ3における、CO₂削減に貢献する製品の展開と中長期視点での新たな取り組み等を推進した。

 具体的には、コーポレートPPAの活用、自家消費用太陽光発電設備の導入、非化石証書等により、電力の再生エネルギー化を進めた。また、2021年に従来の3500円/トン-CO₂から168ドル/トン-CO₂に設定価格を引き上げた社内炭素価格制度を活用し、2022年には豊橋工場の温水ヒートポンプ導入(2023年5月完成予定)、鹿島工場の太陽光発電導入(2024年1月完成予定)を採択している。

 これにより、「スコープ1+2 CO₂排出量(絶対量)を2030年までに55%削減」(基準年2017年)については2022年実績が26%(2021年:20%)、「使用電力における再生可能エネルギー化比率を2030年までに100%」については2022年実績が49%(2021年:40%)、「ライフサイクルCO₂排出量(絶対量)を2030年までに22%削減」(基準年2017年)については2022年実績が6%(2021年:4%)と軒並み数値が良化している。
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