一丸ファルコス、「肌濁り」「将来たるみ」に着目した新規原料を発売

週刊粧業 2023年5月15日号 18ページ

一丸ファルコス、「肌濁り」「将来たるみ」に着目した新規原料を発売
 一丸ファルコスは今春、「肌の濁り」に着目したブライトニング素材「ジュニパーブライド」、将来の肌たるみにアプローチするボタニカル素材「ヒアルガード」、人気成分「バイオベネフィティ」の10倍濃縮タイプ(バイオベネフィティ conc」の3製品の販売を開始した。

 出展する「第11回化粧品産業技術展」では、5題の技術発表を行い、認知拡大を図る。企業ブース内では、原料特徴を短時間で理解できるミニセミナーも実施する。

 「ジュニパーブライド〈セイヨウネズエキス〉」は、細胞の光の透過に大きな影響を与える「リポフスチン」の蓄積を抑え、肌の内部からの反射光を増やして肌の透明感や明るさを改善する。「リポフスチン」は、加齢により細胞内に蓄積し、肌が暗く濁ったように見えてしまう要因となっている。

 これまでのブライトニング素材は、メラニンをコントロールして肌を明るくするアプローチが大半だった。同社は、世界的に美白(ホワイトニング)など肌の色を表現する言葉を使用しない方向性にあることから、多様な肌の色にアプローチ可能なブライトニング天然素材としてジュニパーブライトを開発した。

 「ヒアルガード〈カワラヨモギ花エキス〉」では、真皮ヒアルロン酸の分解を司る分子「HYBID」に着目した。HYBIDの発現を抑制することで、将来的な老化症状を防いでいく。

 1%ヒアルガード配合化粧水を1日2回、4週間塗布したヒトモニターテストでは、将来に発生する可能性がある肌のたるみ「将来たるみ」の幅の減少が確認された。また、ほうれい線のシワの減少も認められた。

 「バイオベネフィティconc」は、抗老化に作用する機能性成分「シナピクリン」の含量を10倍に高めた濃縮タイプ。毛穴ケアやシワ改善などで人気のある成分で、濃縮タイプを開発して高配合ニーズに対応する。濃縮タイプは、輸送に関わるCOや容器ゴミ、保管スペースの削減ができることから、SDGs対応素材としても提案を勧める。
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