ホシケミカルズ、抗炎症データ有するカナダ産エッセンシャルオイルに注力

週刊粧業 2023年5月15日号 18ページ

ホシケミカルズ、抗炎症データ有するカナダ産エッセンシャルオイルに注力
 原料商社として1975年に創業し、OEMや容器製造なども手がけるホシケミカルズでは、昨年7月から日本総代理店を務めるカナダ・シネオバ社のエッセンシャルオイル(全6種、写真)が、原料とOEM双方で採用実績を着実に積み重ねている。

 コロナ禍を経て生活者のニーズが一変し、香りに対する関心はより一層高まっている。また、香りが心身に与える影響も知られるようになり、天然精油やそれに関連する香りアイテムへの注目も集まっている。シネオバ社のエッセンシャルオイルは全て、エコサート・カナダとUSDAオーガニックの認証を取得したもので、モミやポプラ、松の木などを素原料としたウッディ系の独特かつ洗練された香りのラインナップを展開している。

 「6種のうち3種(ジャックパイン、バルサムポプラ、スウィートゲイル)は、当社が国内で表示名称を取得した日本初の原料だ。香りのニーズが多様化している天然精油の中でもエッジの効いた香りで、クリーンビューティやおうちで森林浴などのトレンドにもリンクしやすい」(企画開発室広報主任 平地祥子氏)

 シネオバ社はカナダのケベックを本拠地とし、医薬品原薬を取り扱うシリサイクルグループの一部門であり、カナダ北方森林のバイオマスに由来するエッセンシャルオイルの厳密な分析と特性評価が可能で、機能性データの取得も行っている。

 「6種のうち3種(ラブラドルティ、バルサムポプラ、スウィートゲイル)において、精油では珍しく抗炎症のデータが確認され、ウェルビーイングといった訴求で他の天然精油と差別化が図れる。スキンケアやヘアケアだけでなく、メンズ化粧品やメークアップ品にも提案の幅を広げていきたい」(平地氏)
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