アイ・ティー・オー、ビタミンC誘導体の原料を紹介

週刊粧業 2023年5月15日号 15ページ

2023年5月16日 13:30

週刊粧業化粧品原料メーカー

カンタンに言うと

特殊成分の美容効果をアピール

　アイ・ティー・オーはビタミンC誘導体を中心としたオリジナル原料を紹介する。両親媒性ビタミンC誘導体「GO-5C」、抗酸化ビタミンC／E誘導体ナノカプセル「ナノスフィア」「ケルセア20」「イチゴ果実エキス-BG」の臨床試験に裏付けられた特殊成分の美容効果をアピールする。

　「GO-5C」はビタミンCに保湿作用のあるグリセリンと抗菌活性のあるオクタールが結合した安定型両親媒性ビタミンC誘導体で、メラニン輸送阻害やコラーゲン・ヒアルロン酸産生促進、線維芽細胞増殖促進、タイトジャンクション強化など、幅広い美容効果がある。ニキビやシミ、シワ、頭皮の赤み・かゆみに対する臨床知見が豊富で、多数の医師の使用実績もある。化粧水や美容液、クリーム、ジェルなど、様々な剤型に配合できる。

　アイ・ティー・オーの主力商品であり、企画担当者にアピールするうえで、5月18日午前11時45分から「スキンケアから頭皮ケアまでトータルアプローチ」をテーマに、セミナーを開催する。前述の製品特徴の中で、近年は頭皮の乾燥や炎症、かゆみに対する改善作用が注目されており、スキンケアにとどまらず、ヘアケアへの配合を推奨している。セミナーでは、新製品の糸口となる皮膚および頭皮に対する多種多様な効果について、詳細に紹介する。

　「ナノスフィア」は界面活性作用を有する両親媒性を利用したナノサイズからマイクロサイズの乳化カプセルで、通常のリポソームと異なり、包接膜が抗酸化性を有するビタミンC／E誘導体で構成されているため、不安定成分の安定化に寄与する。皮膚浸透性も向上させ、さらには徐放性により肌内部での高濃度化を防ぎ、刺激を弱める作用もある。ユーザーのニーズに合わせて、サンプルを作成する。アイ・ティー・オーが独自に開発した唯一無二のオリジナルマイクロカプセル原料である。近年は国内にとどまらず、中国をはじめ海外でも需要があり、さらなる伸長を期待している。

　「ケルセア20」はタマネギの外皮から抽出されたポリフェノールの一種で、高い抗酸化・抗菌作用と紫外線吸収性がある。最近はアメリカなどで、老化細胞を除去する働きが注目され、老化防止のサプリメント原料にも使用されている。抗ウィルス作用もあり、雑貨、化粧品、サプリメントまで様々な製品に展開できる。

　「イチゴ果実エキス-BG」は静岡県産のブランドイチゴ（生産者は農林水産大臣賞受賞）を主原料として使い、独自技術により抽出した。ビタミンCやアントシアニン、ポリフェノールなどを含んでいることが知られており、紫外線による細胞障害や炎症、酸化ストレスを抑える作用が期待される。化粧品や乳液、クリームなどのスキン・ボディケアのほか、子供用のスキンケア製品にも適する。

　すべての原料にエビデンスが豊富に取り揃えられており、ワールドワイドに活躍の場を広げている。各コーナーとも原料の特徴などを掲載したポスターや最終製品の一例も提示する。原料の特徴を分かりやすくまとめたカルテ仕様の資料も用意している。またOEMも展開しており、化粧品のほかサプリメントも小ロットからの製造を受託している。