花王、アタックZEROで中元ギフト市場を活性化

粧業日報 2023年5月30日号 3ページ

花王、アタックZEROで中元ギフト市場を活性化
 近年における中元・歳暮ギフト市場の全体的な縮小傾向が続く中、新型コロナの影響もあり、2022年の中元ギフト市場は金額で前年比4.7%減、件数で6.3%減と引き続きダウントレンドで着地した。

 内訳をみてみると、贈答世帯率が2.2P減の41.9%となっており、50代以上の構成が約7割と非常に高くなっているが、インターネットでの購入はコロナ禍以降加速し、全体の約2割を占めるようになり、購入方法も変化してきている。

 衣料用洗剤ギフト市場においては、粉末セグメントが縮小し、濃縮タイプを含む液体セグメントの構成は約90%となった。また、液体セグメントでの濃縮液体と在来液体の構成比は、在来液体がやや上回る状況となっている。なお、液体セグメントにおける機能別構成比は、「洗浄」が約6割、「抗菌」が約3割、「香り」が約1割となっている。

 2023年は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5月8日より「5類感染症」へ移行し、人々の外出機会が日を追うごとに増えており、ギフト市場においては、需要の戻りが期待される状況となっている。

 このような市場環境の中、花王は、2023年中元ギフト商戦において、購入単価アップが見込まれる「アタックZEROギフト」(7種、1100~5500円)の提案と併せ、昨年秋に発売した売上好調の在来液体洗剤の「アタック抗菌EXギフト」(3種、1100~5500円)を中心にカタログと店頭展開で、衣料用洗剤ギフト市場の活性化を図っていく。
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