ノーベル化学宏業、従業員の意識改革で品質向上

週刊粧業 2023年7月10日号 56ページ

カンタンに言うと

  • 付加価値を高めリピート案件へ
ノーベル化学宏業、従業員の意識改革で品質向上
 ノーベル化学宏業は、小ロット・多品種製造に特化した工場で化粧品・医薬部外品OEM/ODMビジネスを展開している。

 勝見篤嗣社長は「ここ数年かけて次世代を担う人材育成に力を注いでいる。自社の良い部分を継承しながら、時流に合わせた環境づくりに取り組んでいく」と述べ、従業員満足度の向上の先に、顧客満足度の向上を見据えた成長戦略を描いていく。

 ――得意とする小ロット生産では、どのようなことに気をつけて取り組まれていますか。

 勝見 近年は初回ロットが1000本という注文も珍しくなく、小ロット対応の意味合いがより強まってきた印象はある。

 初回ロットが小さくなっている分、いかにリピート案件につながるか、付加価値や差別化を意識しながら試作品の開発や提案を行っている。

 ――機能性に対する顧客からの要望も高まってきているようです。

 勝見 最近は、ヒト幹細胞培由来エクソソームや植物由来エクソソームを配合した製品開発の依頼が増えてきている。ナイアシンアミドなど人気の高い成分を高濃度で配合したいなどの依頼にも対応するようにしている。

 今後もできる限り依頼・要望には対応するスタンスで、新しい原料についても積極的に試作にトライしていく。

 ――7月から新しい期をスタートしています。競争力強化に向けてどのような1年にしていきたいですか。

 勝見 今期(2024年6月期)は生産効率の向上を目指し、製造を中心に各部門で検証を進めていく計画だ。

 コロナ禍も含め、前期(2023年6月期)は1年かけて、モノづくりに対する姿勢を改めて見直し、「品質最優先」を共通認識として持って取り組んできた。工場で数万数千つくっている製品も、購入する消費者にとっては特別な1品である。そのようなお客様目線のモノづくりで当社は事業を継続してきた。

 生産効率は幾分落ちたが、品質レベルは確実に上がり、製造機械や道具も丁寧に扱うようにもなった。

 今年は、高い品質水準を維持したまま、生産効率の向上を実現し、レベルアップを図っていきたい。
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