東洋新薬、東京支店のラボが好調に推移

週刊粧業 2023年7月10日号 55ページ

カンタンに言うと

  • 環境配慮型ボトルを独占提供
東洋新薬、東京支店のラボが好調に推移
 東洋新薬は2022年、東京支店内に顧客立ち合いの下、処方の試作や皮膚の測定・検査ができる「クイックラボ渋谷」を開設した。本格的に始動してから約1年が経過し、多くの引き合いを得ている。

 また、顧客企業が多く所在している東京エリアに肌診断や多様な処方の試作が可能な環境を整えたことで、顧客との密接な関係構築にもつながっている。

 クイックラボ渋谷には、本社と同等の開発機能が備わっており、試作したものをラボ内ですぐに試し、開発検討することが可能で、これまで以上にスピーディーな商品開発を実現している。

 インフルエンサーブランドの開発を手掛ける機会も多く、開発の様子が写真や動画で撮影・投稿されることで認知度の向上も期待できる。

 「顧客からの反響は大きく、実際にラボを見ていただくと商談や開発に進むことが多い。近年、炭酸パックや有効成分を高濃度配合した美容液など、『本当に効く』商品開発が求められる傾向にあることから、最終的な成果だけでなく開発過程にも密接に関われる点をご評価いただくことが多い」(同社)

 2023年2月にはINNERBOTTLE社と契約を結び、サステナブル化粧品ボトルの日本独占提供を開始した。

 本ボトルは、アウターボトルの中に化粧品内容物を入れた伸縮性のあるインナーボトルを入れる仕様となっており、化粧品の残留物や酸化を最小限に抑える設計となっている。

 インナーボトルは取り換えが可能で、アウターボトルは、一般的なプラスチックだけではなく、紙やガラス、アルミニウム、生分解性樹脂、バイオマス樹脂などに対応することができる。

 日本において本ボトルを提供できるのは東洋新薬のみとなっており、同社の強みである医薬部外品を本ボトルにて設計することで、世界初の商品開発も可能になる。

 「SDGsに貢献する取り組みは今後必須になっていくが、コスト面で大きな負荷がかかってしまう場合がある。当社の取り組みは、比較的低コストで取り入れることが可能で、始めやすいサステナブルとして幅広く提案していきたい」(同社)
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