ジュポンインターナショナル、ヘアケア関連の大量生産が容易に

週刊粧業 2023年8月21日号 10ページ

カンタンに言うと

  • 今秋、第3工場の陽南工場が稼働
ジュポンインターナショナル、ヘアケア関連の大量生産が容易に
 ジュポンインターナショナル(上岡淑郎社長)は植物由来の天然成分を高配合した自社化粧品「ジュポン化粧品」の製造・販売からスタートし、その研究開発・技術力を生かしてOEM事業に参入した。事業の拡大に向け、新たに第三工場となる「陽南工場」を栃木県宇都宮市に建設し、今秋より稼働する。

 新工場は既存製造釜の5倍の規模となる5t釜を導入することで、大容量の製造に対応できる。特に、従来の釜では製造量に制限のあったヘアケア関連商品の大量生産が容易になる。

 今期(2023年11月期)の業績は前年比2ケタ増で堅調に推移している。ヘアケア、医薬部外品が好調なほか、オーガニック成分の需要が高まっている。

 「COSMOS認証の化粧品やスキンケアシリーズに目を向けるお客さまが非常に多い。原料も、エクソソームや幹細胞など最先端の成分が注目され、引き合いが増えている」(上岡社長)

 エネルギーコスト、物流費の高騰に加え、再度の円安で原料の高騰が懸念されるが、付加価値の高い新商品の開発・提案により収益の確保に取り組んでいる。そのため、品質・研究の強化を必須事項と定め、定期的に外部講師を招いた品質管理の監査や、研究員の勉強会を行い、知識の修得に取り組んでいる。研究員のみならず社員全般に対しても、教育・人材育成に力を入れており、社員一人ひとりの考える力を高めることで品質向上につなげる。

 また、提案型営業を推進するうえで時代の一歩先に必要とされるアイテムの調査を行い、新規試作品を開発している。

 「お客さまの要望に応えられるよう、注文状況について生産管理部と製造部で連絡を密にするなど、全社でスムーズな対応ができることを意識している。展示会でも自社開発処方品の紹介といった技術的な部分を惜しみなく開示することで、化粧品業界の発展に寄与したいと考えている」(同)
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