テクノビューティーサプライ、弱酸性シャンプーバーの受注が好調

週刊粧業 2023年8月21日号 9ページ

カンタンに言うと

  • 40年以上の石鹸づくりノウハウ生かす
テクノビューティーサプライ、弱酸性シャンプーバーの受注が好調
 ヘアケアに強みをもつテクノビューティーサプライでは、弱酸性シャンプーバーが人気を集めている。

 遠藤真人代表取締役に話を伺った。

 ――弱酸性シャンプーバーの提案が好調です。

 遠藤 固形シャンプーを製造できるOEMメーカーはかなり限られており、当社ではバラエティショップやドラッグストア向けなど、商品化の実績もあることから、現在多数の引き合いをいただいている。消費者ニーズの高まりだけでなく、企業姿勢としてサステナブル対応を示すことが求められており、今後のさらなる需要拡大が期待される。

 当社の提案するシャンプーバーは、きしみ感の少なさときめ細やかな泡で、使用感にも優れている。40年以上にわたる石鹸づくりのノウハウを生かして、機能とテクスチャー、サステナブルを両立した製品を実現した。

 なお、石鹸は乾かすのに時間がかかるため、その他の工程における効率化により生産性を向上させ、ひと月あたりの製造個数を増やしていきたいと考えている。省力化を叶える設備投資も検討しているところだ。

 ――今後の展望についてお聞かせください。

 遠藤 ヘアケア市場は、低価格と高価格で二極化していた状態が変化し、中価格帯が牽引している。中価格帯の商品投入が進むとともに市場規模が拡大し、新規参入余地が広がるものとみられる。中価格帯カテゴリーにおいては革新的なマーケティング手法も話題を集め、後に続くメーカーも出てくるだろう。

 コロナ禍を経て、EC購入が一般化し、購入チャネルが拡大したことで、新規参入しやすくなり、今後はアイテム数を増やそうとするブランドも増えるだろう。ただ、インバウンド需要に関しては、まだ中国人観光客が戻ってきていないものの、コロナ前のような状況は期待できないのではないか。潜在ニーズを素早くとらえて、まずは日本国内の化粧品需要を回復させる必要がある。

 当社としては、シャンプーバーの提案に引き続き注力していく方針で、他社に先駆けた提案ときめ細やかな対応で差別化を図っていく。
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