トキワ、新たな品目・カテゴリーの開発強化

週刊粧業 2023年8月21日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 展示会も活かし海外事業を成長加速
トキワ、新たな品目・カテゴリーの開発強化
 カラーコスメODM/OEMで国内大手のトキワは、主力のアイライナー製品の国内生産量でシェア拡大を図りながら、ファンデーションやリップなど開発品目・カテゴリーを広げている。

 金井博之社長は、国内外で賑わいが戻る展示会も有効活用し、開発製品をアピールしていく考えで、「ジャパンクオリティを成長ドライバーに、海外事業の持続的成長を実現していく」と話す。

 ――昨年からメークの市場回復が顕著ですが、2023年12月期の状況はいかがですか。

 金井 前期・前々期が2ケタ以上の伸び率だったので、今期はハードルが高かったが、プラスで推移する見通しだ。

 国内市場は日本人の消費は上がってきたものの、インバウンドは中国人観光客がまだ少なく、コロナ前の水準を回復するには至っていない。日本は長期的な市場縮小が懸念されるため、アイメーク以外の品目・カテゴリーの開発実績を広げていく。

 ――米国・中国を中心に海外事業の育成にも力を注いでいます。

 金井 米国は当社の製品品質に対する評価が高まり、新規顧客の開拓が順調に進んでいる。グローバルブランドや西海岸系のインディーズブランドからの引き合いが増えている。

 中国市場は、チャレンジャー意識を持って、新たな顧客開拓を進めていく。大きなEC商戦では新たなECプラットフォームの台頭も見られ、市場競争の激化により、ローカル企業も製品品質や持続性を重視する傾向が見られる。

 そういった中で、人気シリーズのプレミアムラインの開発で引き合いをいただくなど、当社の強みを活かせる市場になってきている。今年5月のCIBE(チャイナ・インターナショナル・ビューティ・エキスポ)上海に続き、9月に開催されCIBE広州に出展し、当社の開発製品をアピールしていく。
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