日本天然物研究所、エクソソームに着目した原料を提案

週刊粧業 2023年8月21日号 7ページ

カンタンに言うと

  • 胎盤・幹細胞研究の知見を活かして
日本天然物研究所、エクソソームに着目した原料を提案
 日本天然物研究所は、同社グループにしかないオリジナル原料を配合したOEMの提案を行っている。

 「サイタイ血幹細胞培養液」は、最も若い細胞である臍帯血(へその緒)に含まれる幹細胞を培養して得られる上清液だ。臍帯血の採取から製造までの一連の流れを日本国内で行っており、「完全国産化」を実現しているほか、新規で表示名称「ヒトサイタイ血幹細胞順化培養液」とINCIを取得した世界初原料として提案する。

 また、脂肪由来の幹細胞培養液と比較してサイトカインやエクソソームを豊富に含有しており、よりエイジングケア効果の高い製品づくりが可能だ。

 ヘアケア分野では、「毛根幹細胞培養液」を紹介する。1本の毛が成長しはじめてから抜け落ちるまでのサイクルは毛周期と呼ばれ、成長期、退行期、休止期の大きく3つに分けられる。毛根幹細胞培養液は、毛周期全体にアプローチすることで、毛髪の成長はもちろん、サイクルの正常化も期待できる。

 また、毛根由来のサイトカインをバランスよく含有しており、毛根幹細胞の増殖と毛根内の各組織に最適な環境を促す。同社ではヘアケア製品のほか、本原料を配合したまつ毛美容液などの提案も行っている。

 新原料では、同社グループで培ってきた胎盤研究と幹細胞研究の知見を活かした「PUAエクソソーム」の提案に注力している。PUAエクソソームは、哺乳動物の出産時に娩出されるプラセンタ、サイタイ、羊膜を1つの工程で同時抽出した原料で、それぞれの原料由来成分が最も効果を発揮できる黄金比で抽出した。原料中にエクソソームの含有も確認しており「飲むエクソソーム」として健康食品を中心に提案を行う。

 「プラセンタ、サイタイ、羊膜由来の原料を開発してきた確かな製造技術と『世界初』の幹細胞由来原料を生み出した経験をもとに、再生医療の最先端で研究されているエクソソームに着目した原料だ」(同社)

 ニーズの高い植物性原料についても、岡山県の特産品である「清水白桃」などの葉より抽出した「白桃リーフエキス」を中心に「コメ発酵液」「酒粕エキス」など独自性の高い原料とそれらを活かした製品提案を行っている。

 生産体制の増強にも取り組んでいる。3月には新工場が完成し、粉末原料の自社製造が可能になった。

 「粉末原料の自社製造が可能になったことで、これまで以上に幅広い提案ができるようになった」(同社)
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