資生堂、2023年12月期第2四半期は微増収減益

粧業日報 2023年8月25日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 売上高・コア営業利益とも想定を上回って推移
  • トラベルリテール低調も米州・欧州・アジアパシフィックが好調
資生堂、2023年12月期第2四半期は微増収減益
 資生堂の2023年12月期第2四半期連結業績(IFRS、1~6月)は、売上高が前年同期比0.2%増(為替影響を除く実質4.2%減)の4941億8900万円、コア営業利益(営業利益-構造改革費用・減損損失等、非経常的な損益)が59.9%増の280億3900万円、営業利益が19.7%減の136億3200万円、税引前利益が39.9%減の153億9100万円、当期利益が27.7%減の117億5300万円となった。

 売上高は現地通貨ベースでは4.2%減、為替影響・事業譲渡影響を除く実質ベースでは8.5%増となった。実質ベースの売上高は、旅行者を中心としたビジネスモデルへの回帰・市場正常化の流れを受けた流通在庫調整が継続したトラベルリテール事業で前年を下回った一方、市場回復を捉えた戦略的な新商品の発売・マーケティング活動の強化等により日本事業と中国事業は着実な伸長を果たした。また、米州事業、欧州事業、アジアパシフィック事業でも力強い成長を実現した。

 コア営業利益は、戦略的なマーケティング投資を通じた実質増収、機動的なコストマネジメントの継続等により前年に対し105億円増益の280億円となった。

 当期利益は、コア営業利益が増加した一方、非経常項目においてパーソナルケア製品の生産事業譲渡の契約締結に伴う減損損失、構造改革費用、事業譲渡損を計上したことなどから前年に対し45億円減益の118億円となった。

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