ライオン、「物流デジタル化による生産性向上」へASNの配信開始

粧業日報 2023年9月4日号 5ページ

ライオン、「物流デジタル化による生産性向上」へASNの配信開始
 ライオンは、プラネットが提供する「ロジスティクスEDI」を活用し、卸売業に対してAdvanced Shipping Notice(ASN:事前出荷情報)の配信を開始した。順次、配信先の拡大を進めていく。

 近年ECサイト利用などによる荷物の配送量が増え、物流のキャパシティが追いつかなくなることから「物流クライシス」が叫ばれている。さらに2024年4月にトラックドライバーの働き方改革に関する法律が適用されることから、物流の停滞が懸念される「2024年問題」に直面している。

 そこで同社は物流デジタル化に向けて、ASNを配信するシステム環境等の整備を進めるとともに、配送業務を委託する物流事業者、納品先である卸売業とASNの試験運用を行い、実運用へ向けた準備を進めてきた。

 加えて、同社としての取り組みにとどまらず、日用品卸流通業界として推進すべく、プラネットがEDI参加メーカーと開催する「ロジスティクスEDI推進会議 」、公益財団法人流通経済研究所が主催する「サプライチェーン物流生産性研究会」にて、ASNデータの仕様や送信方法、さらには納品伝票レス運用に関する標準業務モデルの検討を進めるとともに、全国化粧品日用品卸連合会を通じて卸売業とも実用化へ向けた連携を図ってきた。

 ASNを卸売業に配信することで、納品時の検品作業の簡素化や紙伝票の電子化が進み、荷受け作業の時間が短縮でき、物流における労働生産性の向上と物流資源の効率化が実現する。

 また、ASNをはじめとする個々の物流取引情報がデジタルデータ化されることにより、サプライチェーン全体の輸配送や在庫の最適化の推進が期待できる。
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