ホルス、植物性原料と羊膜エキスの提案に注力

週刊粧業 2023年10月16日号 61ページ

ホルス、植物性原料と羊膜エキスの提案に注力
 ホルスでは現在、植物性原料と羊膜エキスの提案、既存原料の見直しに注力しています。

 当社は動物性原料のイメージが強いですが、植物性原料にも本格的に力を入れ、ラインナップを強化に取り組んでいます。

 現在は、私の出身地でもある岡山県の特産品「清水白桃」などの葉より抽出した「白桃リーフエキス」を中心に「狭山茶シードオイル」、「コメ発酵液」など独自性の高い原料とそれらを活かした幅広い製品提案を行っています。

 また、来年1月には、岡山県産の植物を活かした原料の第2弾として、マスカット・オブ・アレキサンドリアの葉から抽出したエキス原料の発売を予定しています。

 近年ニーズが高まっていることもあり、今後は「中国対応」や「医薬部外品対応」が可能な植物性原料の開発により一層注力していきます。植物性原料においても、できるだけ他社にはない商品開発を心掛け、独自性を高めた提案を行っていきます。

 羊膜エキスは、再生医療(皮膚・角膜・創傷・熱傷の再生など)の分野でも注目されている羊膜を、ホルスが世界で初めて化粧品・健康食品への配合を可能にした原料です。

 羊膜とは、胎児を包み、羊水を保持している薄い膜のことで、EGFやGDF-11をはじめとする、多種多様なサイトカイン(細胞増殖因子)の含有が確認されております。ハーバード大学で研究されたGDF-11は世界のトップジャーナルに臨床試験結果が掲載されるなど、今話題の注目成分です。

 当社の羊膜エキスは、特許を取得しており、INCIおよび表示名称を新規で取得した世界初の原料です。ターンオーバーの正常化やコラーゲンの産生促進、保湿効果やエイジング効果が期待できる原料で、各種有用性試験も実施しています。

 原材料は、稀少な馬羊膜を安定的に収集しており、今後さらに提案に注力していきます。

 さらに、既存原料をブラッシュアップし、現在の市場動向に合った提案を行っています。

 そのうちの1つである「酵母331(サミー)株」は、欧米で長年うつ病や肝疾患の治療薬として使用されている「S-アデノシルメチオニン」を含有する酵母由来の原料です。天然由来の成分のため、化粧品や健康食品に安心して使用することができます。

 すでにペット用品やひざ関節用の化粧品、健康食品で広く採用をいただいておりますが、今後はメンタルヘルスケア用の製品への提案も力を入れていきます。
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