一丸ファルコス、環境配慮など持続可能な原料開発へ

週刊粧業 2023年10月16日号 61ページ

一丸ファルコス、環境配慮など持続可能な原料開発へ
 当社は、化粧品・健康食品の機能性原料メーカーとしてアジア圏でオンリーワンの企業を目指し、国内の営業強化に加え、経済成長率が高く、地の利を生かせる中国や南アジアの市場開拓を進めています。

 今年は、コロナ禍の落ち着きとともに国内は人流が回復し、インバウンド需要も再拡大していますが、8月に処理水放出が開始されたことを契機に、少し雲行きが変わってきました。中国で輸入規制が強化され、現地企業も日本産原料の使用に対して慎重になっています。

 一方、タイやベトナム、インドネシアなどでは取引が増えています。

 傾向として、日本で実績が豊富な原料は、他のアジアの国でも関心を持っていただけています。国内以上に競争は激しいですが、成長性の高いエリアですので、近隣の国や地域へも種まきを進めていきます。

 アジア圏を中心としたグローバルでのさらなる成長に向けて、原料のサステナビリティ化も推進しています。

 当社は、オーガニック原料基準である「COSMOS」認証を取得する原料をはじめ、環境に配慮した製品を豊富に揃えており、ISO16128の指数に関する問い合わせも増えています。世界的にSDGsへの取り組みが活発になっており、廃棄物の発生抑制、脱炭素、アップサイクルなどが重要視されています。今後は今まで以上に環境配慮に貢献できる原料開発を強化することで、グローバルで評価される企業を目指していきます。

 当社では、先ごろ本社工場に隣接した1万坪の用地を所有しました。今期中に整地を進め、中長期的な活用計画を進めていきます。

 また、今年6月30日付で、生薬を扱う白井松新薬の全株式を譲受しました。医薬部外品の主剤となる天然由来の消臭剤などを扱っており、相互にシナジー効果を発揮できると判断し、グループ化しました。今後は、それら有効成分の研究をさらに進めるとともに、新たなカテゴリー市場の開拓にも取り組んでいく計画です。

 ストーリー性のある商品開発が重視される中、当社は安全性や機能性に加え、商品開発の新しい切り口を提供することにもこだわり、原料開発に取り組んでいます。

 コロナ禍ではそれら製品をオンラインで紹介する原料セミナーを開催し、今年9月に150回を迎えることができました。

 今後も持続可能な原料開発を推進することで、魅力ある製品づくりをサポートしていきます。
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