花王、グループ全社員に「DXアドベンチャープログラム」を開始

粧業日報 2023年11月24日号 3ページ

カンタンに言うと

  • オープンバッジを導入し、スキルを見える化
花王、グループ全社員に「DXアドベンチャープログラム」を開始
 花王は、11月17日から、全社的なDX推進の一環として、グループ全社員のデジタルスキル向上を企図した「DXアドベンチャープログラム」を開始した。

 花王グループ国内勤務者約2万8000人を対象に、個人・部門のニーズやレベルに合わせたプログラムを導入する。

 「DX人財」の発掘・育成を強化することで、全社・全部門が新しい価値づくりと、ビジネスプロセスの変革を加速させる。2024年以降、グローバルにも拡大する。

 花王では、2018年に先端技術戦略室を立ち上げ、AI(人工知能)などを活用した業務の能率化や働き方改革を進めてきた。2021年に事業のDX推進を本格化し、2022年12月には双方向デジタルプラットフォーム「My Kao」の運用をスタートさせるなど、製造業から「UX(顧客体験)創造企業」への変革を目指しており、2023年1月にはDX推進組織を統合して「DX戦略部門」を新設している。

 これまでは、各部門のデジタルリテラシーの高いコアメンバーを中心に、プロジェクトベースでDXを推進。「シチズン・ディベロッパー」の育成にも注力し、現在では、約1000人が各部門で活躍している。今回「DXアドベンチャープログラム」を導入することで、DX人財の裾野を花王グループ内の全社・全部門へと広げ、新しい価値づくりと、ビジネスプロセスの変革を加速させていく。

 このプログラムは、3つのレイヤー、5つのレベルで構成されている。全員に一律のメニューでなく、一人ひとりの現在のスキルレベルに合わせて、さらには所属している部門の特性やニーズに合わせてカスタマイズされたプログラムになっている。

 まず、2023年11月から全社員を対象にDXスキルを客観視できるアセスメントを実施し、社員一人ひとりに合わせた学習プログラムの提供を開始する。

 さらに、2024年からは、各部門に必要とされるDX人財像に沿ってカスタマイズされた学びの場を提供していく。これにより、2027年度末までに累計で、全社DXリーダー150人、部門DX推進者300人、シチズン・ディベロッパー2000人の育成を計画している。
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