エステー、「睡眠習慣やリズム」に関する実態調査

粧業日報 2023年12月4日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 20代女性が最大で平日と休日の就寝・起床リズムに平均1.7時間のズレ
エステー、「睡眠習慣やリズム」に関する実態調査
 エステーは、睡眠習慣や就寝・起床リズムの実態を明らかにするため、10月16~18日にかけて20~49歳までの男女417人を対象に「睡眠習慣やリズム」に関するインターネット調査を実施した。

 平日(勤務日)と休日の就寝時間・起床時間を聞き「睡眠時差」を算出したところ、全体平均は1.2時間(72分)であるのに対し、20代女性が最もズレが大きく、平均1.7時間(102分)の「睡眠時差」があることがわかった。「睡眠時差」は1時間以内に収めることが理想とされているが、1時間を超えている人は全体の約半数(45.1%)にのぼり、多くの人が時差ボケのような症状を感じている可能性があると考えられた。

 また、在宅勤務と出社勤務の両方がある「ハイブリッド勤務」の人は、同じ平日(勤務日)でも「在宅時」と「出社時」で就寝・起床リズムが異なる傾向にあり、「在宅時」の方が就寝時刻は平均0.4時間(24分)遅く、起床時刻は平均0.8時間(48分)遅くなった。つまり、平均0.6時間(36分)の「睡眠時差」が発生していることがわかった。在宅時は前日の就寝時間が遅くなり、当日の起床時間も遅くなる傾向が見受けられ、要因として、在宅勤務の場合朝の通勤時間が短縮されるなどが影響していると考えられる。



 平日(勤務日)と休日それぞれの睡眠時間は、平日(勤務日)の方が睡眠時間が短い人が約6割(57.8%)で、平日の睡眠時間の方が平均0.6時間(36分)短い結果となった。平日と比べて、休日の睡眠時間が2時間以上長い人は、全体の約5人に1人(20.4%)という結果になり、平日の睡眠不足を補うために休日に「寝だめ」をしていると考えられる。



 睡眠に関してやめたくてもやめられない習慣について尋ねたところ、1位が「就寝直前に布団の中でスマートフォンを見てしまう」ことで、半数以上(52.3%)がやめられないと回答した。就寝前にスマートフォンを見る人の平均使用時間は「49分」にのぼった。就寝前の「だらだらスマホ」に続いて、「休日や在宅勤務の前日は夜更かしをしてしまう」(29.5%)、「休日に寝だめをしてしまう」(26.6%)も約3割にのぼり、「睡眠時差ボケ」の要因となる良くない習慣が定着してしまっている人が一定数いることがわかった。



 実際に「休み明けの仕事の日」に強く感じる症状について尋ねたところ、約7割(69.5%)が何らかの不調や症状を感じており、特に多かったものとして「日中に眠くなる」人が約4割(41.2%)、続いて「疲労・倦怠感を感じる」人が約3割(29.5%)にのぼった。



 また、「質の高い睡眠を取れているか」と尋ねたところ、6割以上(66.1%)が「あまりとれていない」「全くとれていない」と回答した一方、質の高い睡眠のために対策をしていると答えた人は3割以下(26.1%)にとどまった。対策をしない理由として、「対策方法がわからないから」が約4割(38.1%)にのぼり、悪習慣の改善や快眠アイテムによるサポート含め、心地よい睡眠を支えるための対策の認知・浸透が急務となっている。
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