太陽化学、クレンジング向けの界面活性剤で新たな価値を提案

週刊粧業 2024年1月1日号 88ページ

カンタンに言うと

  • 毛穴ケア・角栓ケア機能をアピール
太陽化学、クレンジング向けの界面活性剤で新たな価値を提案
 太陽化学は化粧品原料の主軸としてポリグリセリン系界面活性剤の新たな価値を提案している。

 高機能ポリグリセリン脂肪酸エステル「サンソフト」は、クンジングオイルやバーム、水系のローションまで幅広い剤型のクレンジングに適した独自の界面活性剤だ。

 従来は、クレンジングオイルとしての高いメーク落とし機能や洗浄後のさっぱり感を特徴として提案してきたが、それに加えて現在は角栓除去効果や洗浄後の肌への保湿性付与など、肌への有用性を強くアピールしている。

 ニーズが高まる毛穴ケアに対応し、毎日のクレンジングで角栓ケアも可能となる成分として提案を行っている。

 太陽化学独自の「サンソフト」を使用したクレンジングオイルとEO系の界面活性剤を使用したクレンジングオイルをそれぞれ6週間使用した結果、太陽化学独自の「サンソフト」を使用したクレンジングオイルに角栓を小さくする効果や、毛穴周りの角層の酸化を抑制する効果など、優位性が示されたという。

 また、一般的に冬場の乾燥の時季はクレンジングを連用していくことで、角層の状態が悪くなっていくが、連用後のテープストリッピング試験において角層の多重剥離もなく、冬季においても角層の状態を良好に維持する効果が確認できたという。

 「これらの機能は太陽化学独自の『サンソフト』の持つ保水性が影響していると考えている。実際にお客様からの引き合いも強く、生活者からの支持が高い角栓ケアを処方に取り入れたいという理由で選んでいただいている」(同社)

 クレンジングオイルの処方では、新剤形として逆紐状ミセルによる透明なクレンジングオイルジェル処方を提案する。

 本技術は、2022年7月のSCCJ研究討論会にて発表した逆紐状ミセルによるオイル増粘技術を活用した処方で、透明感に優れ、垂れ落ちず、すすぎ時には微細なエマルションに転相するさっぱりとした感触を強みに提案を行っていく。

 「サンソフトM12-J」は、これまで、低刺激で高い皮脂の洗浄性を有し、必要なアミノ酸の溶出を抑え洗浄後に保湿性を保つ洗浄成分として提案し、引き合いを集めてきた。

 新知見として、角栓除去効果を新たに加え、肌への有用性を強くアピールする。

 新製品では、100%植物由来のクレンジングオイルに活用できる「サンソフSCP4-C」を提案しており、100%植物性クレンジングオイルの機能性を高める新製品として注目を集めている。
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