ミリオナ化粧品、売上100億円に向け基盤整備を完了

週刊粧業 2024年1月1日号 86ページ

カンタンに言うと

  • 量産のマンパワー確保が課題に
ミリオナ化粧品、売上100億円に向け基盤整備を完了
 ミリオナ化粧品(阪本雅哉代表)は2023年3月、大阪府東大阪市に大阪第一工場を竣工し、当面の目標とする売上高100億円に向けた基盤整備を終えた。

 2024年は北海道美唄市に原料工場と生産工場の建設を予定している。さらに、海外での事業展開でベトナムを拠点とする準備を進める。100億円に向けた販路拡大ついて阪本代表は「コストの効率化と量産のためのマンパワーの確保が課題になる」と語る。

 ――効果・効能を求める傾向が堅調になっています。御社にとって、追い風となっているのですか。

 阪本 当社のお客さまは通販のウェイトが高く、コロナ禍は好調だったが、収束すると店舗の動きが活発になってきた。

 量販向けのチャネルが少ないため、今期(2024年8月期)に入って苦戦を強いられている。お客さまはコロナ禍でモノが不足し、前もって発注をかけられ、過剰在庫になっていることも影響している。2024年3月頃から正常化する見通しで、通期では前年をクリアしたい。

 ――新工場の状況と今後の事業計画についてお聞かせください。

 阪本 労働力が不足し、まだフル稼働にはなっていない。2024年2月、北海道美唄市に原料工場を立ち上げ、その隣に2期工事で化粧品の製造工場を建設する。原料工場では雪解け水と余剰の温泉水を精製し、隣でスキンケア製品を製造する。

 メイドイン北海道という形で、海外で展開していくことも視野に入れている。海外は中国市場が厳しい状況で、ベトナムを拠点に世界に発信していこうと考えている。

 現地での人の採用を含め、準備を進めていたが、コロナ禍で中断した。24年に再開し、営業拠点をつくったうえで、将来的には製造拠点を置きたい。

 ――当面の目標とされている売上高100億円の達成に向けて、前述の量販向けルートの開拓が課題になるのですか。

 阪本 100億円は2~3年後には達成したい。量販向けルートの開拓は営業が尽力している。店頭用は量産できるキャパシティがないと受注できない。価格競争にもなるので、コストを抑えながら安定供給することが課題になる。
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