エア・ウォーター・リアライズ、環境変化に対応し、生産ラインを増設

週刊粧業 2024年1月1日号 84ページ

エア・ウォーター・リアライズ、環境変化に対応し、生産ラインを増設
 化粧品ODM/OEM事業とエアゾール製造を行っているエア・ウォーター・リアライズは2024年3月期、化粧品部門が好調に推移しており、下期も2ケタ伸長をキープしている。

 受注好調を受けて、化粧品製造工場(茨城第二工場)は今期中に危険物ボトル充填ラインを、また来期にはパウチ充填ラインを夫々増設する。新井喜久社長に話を聞いた。

 ――今期も化粧品部門の好調を持続しています。

 新井 UVカットスプレーを中心としたUVケア関連やメークをオフするクレンジングの受注が好調だ。

 コロナ前の水準まで回復してきている。また、ヘアオイルやメークキープミストなど危険物扱いとなる化粧品の受注も増えている。

 ODM案件では、新しい顧客、新しい品目の開拓が進んでいる。これまでは当社が得意とする基礎化粧品とエアゾール製品での獲得がほとんどだった。

 高機能シャンプー&トリートメントが採用されるなど生産品目が広がってきている。

 ――2023年4月の社名変更にはじまり、変化の大きな1年でもありました。

 新井 10月にはヘルスケア領域での成長拡大に向け、同じエア・ウォーターグループのミサワ医科工業と統合し、同時に本社を移転・拡張した。

 新本社では、開発のスピードアップを目指し、12月に「サテライトラボ」を開設した。

 茨城工場敷地内にある研究所とサテライトラボをつなぎ、顧客が都内に居ながら香りやテクスチャーといった処方の微調整などを行い、顧客対応力の強化につなげていく。

 ラボの隣には、顧客とコミュニケーションを取りながら自由な発想でアイデアを膨らませる「クリエイティブルーム」を設置している。2つの施設を活用しR&D戦略室と営業企画グループの連携を強化していく。

 ――来期に向けて抱負をお聞かせください。

 新井 エア・ウォーターグループの一員として常に高い成長を意識し、M&Aやグローバル展開も視野に戦略的な投資を進めていくことになるが、まずは統合したミサワ医科工業とのシナジーを創出していく。

 フル稼働に近い状態が続く化粧品工場は、ボトル・パウチの2ライン増設に留まらず、今後も市場動向を鑑みて、チューブやジャーなど他剤型の生産ラインについても計画的に増設を進めていく。
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