近代化学、高品質・高付加価値ヘアケアOEMを目指す

週刊粧業 2024年1月1日号 83ページ

カンタンに言うと

  • 研究開発と人材育成に注力
近代化学、高品質・高付加価値ヘアケアOEMを目指す
 今期(2024年8月期)で70期目の節目を迎えたヘアケア専門OEMの近代化学では、「高品質・高付加価値ヘアケアOEM」を目指し、独自原料などの研究開発を進め、競合他社との差別化を図っている。

 岡部達彦社長に昨年の振り返りと今年の抱負を聞いた。

 ――昨年の取り組みを改めて振り返っていただけますか。

 岡部 依然として人件費や原材料費の高騰が続く一方で、化粧品OEM業界全体では価格転嫁がなかなか進んでいないのが現状だ。

 各種コスト負担を軽減するためにやむなく値上げを行ったところ、お客様が離れて受注減となったケースもあり、売上・利益面ともに苦戦した1年となった。

 そうした中でも、当社が目指す「高品質・高付加価値ヘアケアOEM」の実現に向けて、独自原料をはじめ研究開発が進んだことは明るい材料といえる。

 詳細は今年3月に学会発表を行うが、当社独自の消臭技術によってニンニクエキスを低臭化して原料化した、ヨウ化ニンニクエキスを含むヒト毛乳頭細胞アクティブ原料「IG-Ex」や、地元・海老名市の特産品である「苺」を活用した独自原料の新たなエビデンスを紹介する。

 ――今年の抱負をお聞かせください。

 岡部 今年は特に、現場での細かな一つひとつの作業を改めて総点検し、社員一人ひとりに応じてレベルを底上げする「人材の教育・訓練」に注力していく方針だ。

 管理職であれば、労働基準法やハラスメント対策に関する基本知識を習得し、それを実際の現場で活用できるところまで実践できるよう教育する。

 入社間もない社員は、指示された作業をやらされているのではなく、当社が掲げる「共に幸せをつくり世界中に笑顔を届ける」という経営理念に基づいて、「安心安全な最高の製品づくりを通して世界中に笑顔を届けるために、この部分の作業である」ということをしっかりと理解し、心を込めて丁寧に取り組んでもらえるよう指導していく。

 社員だけでなく、私自身もASEANを中心に海外での新規取引先や代理店の開拓を目標とし、挑戦することで新たな課題を見出していきたい。
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