約70年医薬業界で培った経験と知見を活かし、有効性が高く、豊富なデータを有している化粧品原料を輸入販売している樋口商会は、「第14回化粧品開発展(東京)」にて、「エコフレンドリー」「抗炎症老化」「フェムケア」「先端技術」という4つのテーマのもとバリエーションに富んだ原料を紹介する。
「エコフレンドリー」では、「アクアシルオイル」と「SENSOL100」を紹介する。
自己乳化型活性剤であるアクアシルオイルは、6つの植物油をベースにして、トリグリセライドとアミノ酸を反応させて得られた生分解性かつ自己乳化型の活性剤だ。クレンジング作用や乳化作用だけではなく、保湿・選択殺菌・緩和作用があることが大きな特徴となっている。
シリコン代替オイルのSENSOL100は、シルキーなテクスチャーの低融点半固形オイルで、アボカドオイルの製造工程からアップサイクルされた原料として引き合いを集めている。
「抗炎症老化」では、「Hebelys」と「Ectoin natural」を紹介する。
ゾンビ細胞を抑制する機能を持つHebelysは、極限環境微生物のスフィンゴモナスの発酵溶解質で、ゾンビ細胞の抑制、SASP現象の抑制などにより炎症老化を抑制する原料として人気を集めている。
ヒートショックプロテインの産生促進機能を持つEctoin naturalは、極限環境微生物のハロモナス好塩菌を発酵して、抽出した環状アミノ酸で、保湿持続やプロテクション、抗炎症、アンチエイジングなどあらゆる機能を有した万能な有効成分として紹介している。HSPの産生促進効果により炎症老化を抑制する作用もあり、幅広い提案を行っている。
「フェムケア」では、「Lactophyt」と「Circalys」を紹介する。
消臭・制汗機能が強みのLactophytは、共生菌は抑制せず、臭いの原因菌のみを抑制するため、幅広い処方に取り入れることが可能な原料として引き合いを集めている。
Circalysは、体内時計を調整することにより、疲れ顔をケアする製品で、幸せホルモンであるオキシトシン、エンドルフィンなどの産生を促進し、精神的なケアも可能な原料として、現在トレンドとなっているウェルビーイング市場においても引き合いを集める。
「先端技術」では、「HyRetin」と細菌叢のコントロールを強みとする製品7種類を紹介する。
水溶性のビタミン類であるHyRetinは、低分子量のヒアルロン酸Naにレチノイン酸を導入した原料で、抗シワ・毛穴収縮効果などのアンチエイジング効果を有していることを前面に押し出した提案を行う。
細菌叢をコントロールする原料類では、スキンケアでは保湿・バリア機能改善・敏感肌・抗アクネ、ヘアケアでは育毛・発毛など様々な機能を有した製品を取り揃えており、あらゆる用途に寄り添った提案が可能だ。