牛乳石鹼共進社 宮崎悌二社長、付加価値商品の育成に注力

週刊粧業 2024年1月1日号 67ページ

カンタンに言うと

  • 新たなマーケットにも挑戦
牛乳石鹼共進社 宮崎悌二社長、付加価値商品の育成に注力
 新型コロナ感染発生から4年が経過、様々な規制が解除されたことでようやく人流が活発化しインバウンド需要も回復してコロナ禍前の日常を取り戻しつつあります。一方で地政学リスクの高まりや、歴史的な円安による原料高、物価高は日々の暮らしに大きなダメージを与えています。

 長年続いたデフレからインフレへのシフトが始まり、今後も景気の不透明感は解消されず、国内外の景気、個人消費は低調に推移しており、企業に於いてもこの激しい社会環境、消費構造の変化への対応力が一層問われる局面に入りました。

 そうした中、当社では主力である身体洗浄料の品質向上と原材料高対策に取り組み、需要に応えられる供給体制も整えてまいりました。

 おかげさまで2023年度上期(4~9月)については、「カウブランド赤箱」「バウンシアボディソープ」「カウブランド無添加」等の主力ブランドやメイク落としを中心にスキンケア商品の売上も好調に推移しました。

 関連会社バイソン、海外事業も計画以上に伸長したことで販売目標を上回り、売上、利益共に当初の計画通り達成することができました。これもひとえに卸店、販売店、お客様のご支援とご協力によるものと感謝申し上げます。

 本年度より第八次中期経営計画がスタートし、企業理念「ずっと変わらぬ やさしさを。」を基本に『やさしさの連鎖の起点となる製品やサービスをつくり、多くの人に幸せを届ける』 (そのやさしさは、きっと連鎖する)というPurposeを掲げ、①経常利益率5%以上を長期的なスタンスで達成する、②モノ作り」の原点に立ち返り、品質第一に徹する、③事業領域を拡大せず限りある資源を集中投下する、④常に「革新」を意識して仕事に取り組む 以上4つのテーマを経営計画の柱とし取り組んでおります。

 昨年は約40年ぶりの固形石けんの価格改定を行いました。ボディソープについてもダウンサイジングを行い、一方で社会ニーズに対応できる商品として、環境配慮型の商品である「madoca」子育て世代の悩みに対応した「カウブランドベビー」等を発売し、継続して付加価値商品の開発と育成を進めております。コモデティ商品については品質の優位性を保ち顧客満足度を高める努力を忘れず、また新たなマーケットにもチャレンジし独自性を持った付加価値商品の育成、新規開発を継続し消費の2極化に応えてまいります。

 本年も社員一丸となって当社の「SDGs宣言書」を指針に「人にやさしく」「社会にやさしく」「環境にやさしく」の3つのやさしさを軸に事業活動を進め「やさしさの連鎖」を社内外に広げていく所存です。

 今後ともより一層のご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 皆様各位のご健勝とご繁栄を心よりお祈り申しあげ、年頭のご挨拶といたします。
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