あらた 須崎裕明社長、取引先と一体で物流コストの吸収へ

週刊粧業 2024年1月1日号 58ページ

カンタンに言うと

  • カテゴリー戦略で売上・利益が順調
  • メークアップが単価上昇に寄与、値上効果の裏側で販売数量が減少
  • 前中計で実施したIT投資を実装、2024年問題の危機感を共有
  • 需要予測を庫内作業の効率化に活用、海外事業はタイ、ベトナムを販路に
あらた 須崎裕明社長、取引先と一体で物流コストの吸収へ
 あらた(須崎裕明社長)は2022年度を最終とする前中期経営計画で、ヘルス&ビューティ、ペットを強化するカテゴリー戦略の推進によって、売上・利益を順調に拡大すると同時に、将来の成長に向けたIT投資を行った。2023年度からスタートした「中期経営計画2026」はカテゴリー戦略を継続すると同時に、IT投資の実装に取り組む。

 また物流の2024年問題でコスト増が避けられないことに加え、モノが動かない事態を回避するうえで、取引先と一体となって配送頻度、ロットの見直しによるコスト吸収に取り組んでいる。

 業績動向や業界を取り巻く環境、中長期の課題について、須崎社長にインタビューした。

メークアップが単価上昇に寄与、
値上効果の裏側で販売数量が減少

 ――コロナ禍が収束に向かい、2023年度に入って業績が好調に推移しているようです。どのように評価されていますか。

 須崎 2022年度は売上が好調でしたが、利益がやや苦戦しました。営業利益は微増で、経常利益は僅かながら減少しました。22年度は前中計の最終年で、振り返ってみるとコロナ禍の3年間で比較的、健闘したと思います。

 売上の伸び率は約3%ずつで、年々分母が上がっているので大きな変化に見えないかもしれませんが、3年間で売上は900億円以上増え、大きく伸びていると思います。経常利益は3年間で35億円の増加、年間12億円ほど増えており、売上と同様に以前の中計よりも伸びています。

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