PALTAC 吉田拓也社長、物流投資の第2ステージへ移行

週刊粧業 2024年1月1日号 56ページ

カンタンに言うと

  • 小売・メーカーとの連携・協働を強化
  • システムで店舗支援の機能を進化、無駄な作業を無くし効率的に運営
  • 10年先を視野に次世代物流を討議、エリア単位で協業し物流を効率化
  • インドネシアに現地法人設立へ、継続的に運営コストの引き下げを
PALTAC 吉田拓也社長、物流投資の第2ステージへ移行
 PALTAC(吉田拓也社長)は物流の効率化によるサプライチェーンの最適化に取り組んできた。物流センターへの投資が一巡した中、老朽化対策を含め、既存のセンターをリニューアルする第2ステージに移行する。建築やマテハンなどあらゆるコストが高騰している中、従来よりも生産性の高い次世代センターの構築に取り組む。

 吉田社長は2024年問題によるドライバー不足も視野に入れながら、「自社の範囲だけで生産性を向上させることには限界があり、エリアごとに小売業さま、メーカーさまとの連携・協働を強化し、流通全体のコストを引き下げていかなければならない」と語る。

システムで店舗支援の機能を進化、
無駄な作業を無くし効率的に運営

 ――23年度上期の業績の評価と下期の見通しについて、お聞かせください。

 吉田 コロナ感染が5類に移行したこともあって当然、マスクや消毒液などの関連商材の需要は落ちていますが、やはり人流が増えたことによって化粧品や外出に関わる商材が大きく伸びています。加えて、インバウンドが多少戻ってきている影響もあり、おかげさまで売上は順調に推移しました。一方、水道光熱費や人件費をはじめ販管費が増えていますが、結果的に売上が伸びたことで吸収し、増益で着地することができました。

 2024年3月期の業績予想は2023年9月の時点で据え置きました。外部から、堅めとのご指摘がありましたが、いまの消費動向をみると、かなり節約志向が高まっています。我々の商材以外で食品をはじめ、あらゆるものが値上げされた中で、賃上げが追いつかず、実質賃金は減少しています。

 我々は生活必需品を提供していますが、どうしても必要なものと、そうでなものがあって、消費者の間でその選別が進んでいます。その動きをしっかり見極めたいという思いがあり、通期の予想はいったん据え置きました。第3四半期(2023年10~12月)が終わった時点で、改めて判断したいと考えています。

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