資生堂、新居浜市、住友林業で三者協定を締結

粧業日報 2024年1月22日号 6ページ

資生堂、新居浜市、住友林業で三者協定を締結
 資生堂のスキン&マインドブランド「BAUM(バウム)」は、愛媛県新居浜市に位置する「BAUMひのきの森」での植樹活動を開始するにあたり、愛媛県新居浜市、住友林業との三者協定を1月11日に締結した。

 調印式は愛媛県新居浜市長の石川勝行氏、住友林業 森林・緑化研究センター長の中村健太郎氏、資生堂 バウムグローバルブランドユニット 室長の西脇文美氏の出席のもと行われた。

 協定期間は2024年から10年間で、愛媛県新居浜市床鍋(新居浜市有林内)にある2.10haの森林を「BAUMひのきの森」と名付け、年間あたりの植樹面積を0.20haとし、年約600本のひのきを植え、下草刈り等の保育を実施する。

 BAUMは誕生以来、「樹木の恵みを受け取るだけではなく、自然に還していく」というブランドの哲学に基づいた活動として、樹木の恵みを余すところなく受け取り、健全な森林を育成・保全し、未来へ繋ぐサステナブルな循環を生み出す取り組みを行ってきた。

 商品の木製パーツ部分に使用しているオーク(ナラ)は、カリモク家具とのコラボレーションにより、家具の製造過程で出る小さな木材をアップサイクルし再生利用している。また、住友林業の協力により、店頭でオーク(ナラ)の苗木を育て、2021年より、木材の故郷の1つである岩手県内に位置する「BAUMオークの森」へ毎年600本の植樹を行い、成長を見守っている。

 今回、主要スキンケアラインのリニューアルに伴い、住友林業の協力を得て、特別提携する四国地方の豊かな森林で育てたひのき原木をチップ化。ひのきチップから丁寧にエキスを抽出・蒸留した「ひのき水」を新たな樹木由来成分として、BAUMの主要スキンケア5品に配合する。

 同時にひのきの苗木を店頭で大切に育て、愛媛県新居浜市内に位置する「BAUMひのきの森」へ植樹することで、中味成分においてもサステナブルな循環を生み出す活動に取り組んでいく。

 「BAUMひのきの森」への最初の植樹は2024年5月下旬頃を予定している。
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