訪販ジャーナル 2024年1月29日号 7ページ
カンタンに言うと
ポーラ・オルビスホールディングスのマルチプルインテリジェンスリサーチセンター(MIRC)は、社会のウェルビーイングの推進を目的に、将来世代と対話する「FR(Future Generations Relations)」活動を2024年より開始する。「これからの“美”」をテーマに活動していく。
ポーラ・オルビスHDは、日本経済新聞社が公益財団法人「Well-being for Planet Earth」や有志の企業、有識者・団体等と連携し2021年3月に立ち上げた「Well-being Initiative」に参画してきた。
同イニシアチブでは、Well-being(実感としての豊かさ)を測定する新指標開発やウェルビーイング経営の推進、政府・国際機関への提言、Well-beingをSDGsに続く世界的な政策目標に掲げることを目指している。
現在、将来世代と企業が積極的に対話することが、事業を通じた顧客や社員、社会全体のウェルビーイングの向上や、持続可能な事業成長と社会との共存の両立を求める投資家の評価においても重要になっている。
このような状況を受け、「Well-being Initiative」では、重要なステークホルダーである株主・社員・顧客・取引先・地域住民などに、未来を担う「将来世代」を加え、継続的に対話をしていく「FR」活動を展開する運びとなった。
「FR」は、株主や投資家向けに行う活動「IR(Investor Relations)」に対する造語で、将来世代(Future Generations)と対話し関係性(Relations)を築く活動を意味している。
同社のFR活動では「これからの“美”」をテーマに設定した。将来世代と美について思うことや気になっていることを共有し合いつつ、ぶらぶら研究員が収集した世界の事例を交えながら、それぞれの持つ美の価値観や「これからの“美”」について対話し、一緒に考えていく。
具体的なアクションは、グループ横断プログラム「美を紡ぐ」で実施した内容をもとに、大学や他企業と連携をしながら、対象を将来世代へ拡大する形で、2024年より随時行っていく。今後は、FR活動に取り組む企業と連携し、活動を通して将来世代の意見や考えを学び、その知見を経営にも取り入れていく。
この記事は訪販ジャーナル 2024年1月29日号 7ページ 掲載
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