化粧品ODM/OEM事業とエアゾール製造を行っている日進化学はこのほど、マレーシアの化粧品OEM会社(ボディベイシクス・マニュファクチャリング社、写真)を完全子会社化した。アジアを中心に海外OEM/ODM事業を本格化する。
髙田寛社長は、今後の成長戦略として、付加価値の創造によるODM強化、生産性向上によるOEM供給の拡大に加え、海外市場の開拓・進出をサポートする考えを示した。
――2024年3月期を振り返っていかがですか。
髙田 中国市場の影響もあってOEM案件の受注が苦戦するなど、想定していたより厳しい1年になった。だが、UVスプレーの受注回復に加え、炭酸エアゾールを使用した洗顔料やシャンプーなどのODM案件が増え、増収増益で着地できる見通しだ。
炭酸研究では、大学との共同研究により血流促進作用などのエビデンスを蓄積している。今後も研究を進めて製品開発に活かしていく。
――今後の成長戦略についてお聞きします。
髙田 日本国内は少子高齢化にともなう労働力不足の問題で、化粧品製造のアウトソーシング需要は今後さらに高まってくるはずである。
引き続き各工場でDX化を推進し、効率的な生産ラインの構築などを進めて生産性の向上を図るとともに、ODM開発・提案を強化することで、利益率の向上につなげ、筋肉質な企業体質をつくっていく。
――2024年1月18日付でマレーシアのOEM企業を完全子会社化しました。狙いは。
髙田 日本とマレーシアの生産拠点を活かし、日本企業のASEANを中心としたアジア市場の進出・開拓をサポートしていく。発表のとおり、ボディベイシクス社は、スキンケアやインバス製品の製造を得意とし、ハラール認証取得工場で欧米のグローバル企業の製品も数多く製造している。
また、現地のネットワークを活かし、油脂などの原料調達でコスト削減を図り、製造原価率の改善につなげていく。
この記事は週刊粧業 2024年2月26日号 11ページ 掲載
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