資生堂、Shiseido Future Universityが「LEED GOLD認証」を取得

　資生堂は、2023年11月30日にオープンした次世代を担う経営リーダーを育成する施設「Shiseido Future University」にて、国際的なグリーンビルディング認証制度である「LEED GOLD」認証を取得した。

　同社はサステナビリティ戦略の環境領域で、「地球環境への負荷軽減」を掲げている。今回の認証取得にあたっては、「Shiseido Future University」の構築を通じた様々な取り組みが評価された。

　LEED GOLD認証は、営利団体・米国グリーンビルディング協会（USGBC）が開発・運用し、人や環境に考慮した建物（グリーンビルディング）を評価する国際認証制度で、世界で最も広く使用されている。持続可能性達成の象徴として世界的に認められており、人と環境に対する安全性や、廃棄物削減・水保全・省エネルギーにより地球環境などに配慮した建築物を認証している。

　Shiseido Future Universityでは、5つの認証システムのうち「ID+C（Interior Design and Construction）v4」にて「LEED GOLD」認証を取得した。GOLD認証は、申請全体の29％程度（2023年までのID＋C v4総申請ベース）のみが取得している高いレベルの評価となる。

　「Shiseido Future University」は基本構想時より、同社サステナビリティ戦略の環境領域で掲げている「地球環境負荷軽減」にフォーカスして、計画を進めてきた。自然環境や人々の健康に配慮した内装設計・施工に取り組んだ結果、「LEED GOLD」認証という形で評価された。

　特に高く評価された取り組み例は、「建設廃棄物の高いリサイクル率：LEED基準75％に対して78.97％」「建設中の空気質管理の徹底：換気ファンの設置、粉塵発生エリアの隔離など」「節水器具（便器・水栓）の採用・雨水再利用による節水：建物内の水使用量をLEED基準から51.64％削減」「高効率設備機器（照明・換気など）の採用によるエネルギーコスト削減：LEED基準から10.3％削減」などとなっている。