粧業日報 2024年6月13日号 5ページ
ライオンは、企業が取り組む環境対応として、使用済みハブラシの回収・リサイクルを促進している。この取り組みを通じて、誰もが参加できるリサイクル活動の場を提供するとともに、自治体の資源回収事業と連携したリサイクルを推進している。
この活動は、2015年6月よりテラサイクルジャパン合同会社と提携し「ハブラシ・リサイクルプログラム」としてスタートした。2024年5月で丸9年が経過し、この間に回収したハブラシは累計21.7トン(約173.5万本)となった。
同社は、オーラルケアのリーディングカンパニーとして、商品やサービスの提供だけでなく、長きにわたり啓発活動や情報提供等を通じて、生活者の歯とお口の健康維持に取り組んできた。
その一環として、ハブラシは使い続けると毛の弾力がなくなり、毛先が開いたり、汚れを落とす力が2~4割低下したりすることから、毎月8日を「歯ブラシ交換デー」とし、毎月1回定期的にハブラシを交換することを呼びかけている。
一方で、ハブラシは、子どもから大人まで、全ての生活者にとっての生活必需品であり、年間で約4.5億本が消費されている。しかし、プラスチックを主原料として作られているものが多いハブラシは、これまで埋め立て地に送られたり、焼却されたりしており、資源として活用する場がなかった。
そこで、同社はハブラシを製造・販売するトップメーカーとして、プラスチックの再利用を推進すべく、2015年より使用済みハブラシを回収・リサイクルし、再資源化する取り組みを開始した。この取り組みでは、メーカーを問わず、家庭から出るハブラシの全てを対象としている。
社会との共創・リサイクル技術の革新を推進し、2050年までにプラスチックの高度な資源循環を目指していく。
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この記事は粧業日報 2024年6月13日号 5ページ 掲載
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