週刊粧業 2024年7月1日号 31ページ
ネオネクリエーションは、カーボンニュートラルへの取り組みとして、長坂事業所における再生可能エネルギーの利用を推進している。
長坂事業所では、電力の約6割を太陽光発電で、約3割を電池で賄っている。太陽光発電は10年ほど前から取り入れており、電池は4年ほど前から開始したという。天候が良くない場合には再生可能エネルギーの利用はやや減少してしまうものの、太陽光発電・電池合わせて6割程度の電力供給は維持することができているため、年間を通じて約9割の電力を再生可能エネルギーで賄うことができている。
これにより、事業所のエネルギー効率を向上させ、二酸化炭素排出量の削減に貢献している。このような取り組みは、初期投資には大きなコストがかかるものの、「環境にやさしい持続可能な事業を行っていくには必要不可欠だ」と竹内昭夫代表取締役は話す。
一方で、竹内代表は「太陽光や電池の耐久年数が尽きた時の処理の仕方」を今後の課題と捉えている。現在、電池や太陽光パネルの寿命は一般的に10~20年とされているが、その後の廃棄やリサイクルの方法はまだ確立されていない。しかし、脱炭素社会の実現に向けた技術の進歩が期待されており、「使用済み電池や太陽光パネルのリサイクル技術がさらに高まり、これらの技術が実用化されることでより持続可能なエネルギー利用が実現されるのではないか」と竹内代表は期待を寄せている。
また、東京のオフィスにおいては、自前のビルを所有しない限り事業所と同様の再生可能エネルギーの利用は難しいと考えている。しかし、エネルギー効率の高いオフィス機器の使用や、社員のエコ意識を高めることにより、脱炭素には貢献ができると話す。
「化粧品業界全体として環境意識は高まっている。当社においても、事業所における電力の9割は再生可能エネルギーで賄い、カーボンニュートラルに貢献していると実感している。今ある課題をクリアしないと新しい技術の導入等は難しいが、今後、技術の進歩により脱炭素に貢献できる可能性のある技術は積極的に採用していく方針だ」(竹内代表)
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この記事は週刊粧業 2024年7月1日号 31ページ 掲載
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