花王は、アイリスオーヤマより販売されているアイマスク「モイスクル じんわりホットアイマスク」4製品(各5枚入・各10枚入、無香料・ラベンダー)について、保有する意匠権(登録1330629号)を侵害するとして、7月2日、東京地方裁判所に対象製品の販売等の差止めを求める仮処分の申立てを行った。
同社は、1990年代から技術開発に着手し、2007年10月に日本で「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」を発売。約40度の温かな蒸気で目と目もとを包み込む新たな目もとケア提案を行い、長年にわたって市場拡大に努め、現在までにホットアイマスクという新たな市場を確立するに至っている。
今回の申し立ては、長い時間をかけて広く認知され、信頼を築いてきたホットアイマスク市場が類似品によってその信頼を損なわれることを懸念して行われた。
同社では、商品に関わる知的財産権を極めて重要な経営資源と位置づけており、他社の知的財産権を尊重しつつ、自社の知的財産権が侵害されたと判断した場合は、毅然とした態度で臨むとしている。
この記事は粧業日報 2024年7月17日号 6ページ 掲載
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