粧業日報 2024年9月24日号 5ページ
カンタンに言うと
資生堂ジャパンは9月5日、札幌市と「さっぽろウェルネスパートナー協定」を締結した。今後は両者が連携し、「化粧のちから」を通じて、札幌市民のウェルネス(健康寿命の延伸)に向けた取り組みを推進していく。
資生堂は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」のもと、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営戦略の柱と位置づけ、多様な美の価値観の啓発や、ジェンダー平等のための教育支援などを積極的に実践している。
研究では、とりわけ高齢者が化粧をすることによって表情が明るくなるだけでなく、「認知症の周辺症状が緩和される」「要介護者のADL (日常生活動作)が向上する」といった効果が期待でき、高齢者のQOL(クオリティーオブライフ=生活の質)の向上に役立つこともわかってきた。
資生堂では、化粧のちからで介護予防をする「いきいき美容教室」や「ADL向上のための整容講座」、がん外見ケアセミナーや視覚障がい者向けの「ガイドメイクセミナー」など、さまざまな対象者や目的に応じてQOL向上をサポートする「資生堂ライフクオリティー ビューティーセミナー」を積極的に実施し、誰もが自分らしくいきいきと過ごせる社会の実現を目指している。
今回、資生堂と連携協定の締結に至った札幌市は、「誰もが幸せを感じながら生活し、生涯現役として活躍できること。身体的・精神的・社会的に健康であること」を「ウェルネス」と定め、市民の健康寿命の延伸に関する取り組みを積極的に展開している。協定を通じ、両者が今後、健康づくりに関する啓発・情報発信など、さまざまな面で連携することにより、市民のより一層の健康的な生活の実現を図ることを目指す。
具体的な連携・協力事項は、「1.札幌市民の健康寿命の延伸に資する取組」「2.健康寿命延伸に取り組む札幌市内の企業・団体の活動の促進に資する取組」「3.札幌市健康づくり基本計画『健康さっぽろ21』の推進に資する取組」となっている。
資生堂ジャパンは、山形市との「健康の保持・増進に関する協定」(2023年8月締結)、栃木県との「がん対策に係る連携協定」(2023年9月締結)など、これまでも地方自治体の社会課題解決に向けて協働で取り組みを実施してきた。今後も本業である「美の力」を通じた活動により、すべての人々が自分らしく暮らせる包摂性豊かな社会づくりに貢献していく。
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この記事は粧業日報 2024年9月24日号 5ページ 掲載
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