宮本、特徴的な形状の容器の受注が増加

週刊粧業 2024年10月14日号 40ページ

カンタンに言うと

  • 製造キャパシティの引き上げを検討
宮本、特徴的な形状の容器の受注が増加

 容器の販売を手掛ける宮本では、新規顧客による受注が増加し、業績は順調な推移を見せている。

 化粧品容器市場では、バイオマスマークやリサイクルなど環境配慮を訴求できる容器への関心は高いものの、コストメリットの観点から普及までは至っていない実情がある。

 こうした中、店頭で目を引きやすい、見栄えの良い容器が選ばれる傾向にあることから、見た目がおしゃれな容器の提案を強化している。

 「他社では二の足を踏むような難易度の高い容器製造ができるよう、技術力の研鑽に取り組んでいる。難易度の高い加工や成型に対応できる点が大きな強みとなっており、評価されるポイントとなっている」(宮本社長)

 特徴的で目立ちやすく見栄えが良い容器は人手を必要とし、量産化が難しいことから、都内近郊に塗装工場や印刷工場、協力工場を増やした。印刷工場は、従来の3倍のキャパシティを確保しており、各工場をフル稼働させることで増産体制を強化しているという。

 一方で、コストを重視したシンプルな容器の製造も依然として需要があることから、製造工程を見直し、短納期の要望に対応できる体制を構築している。

 昨年にはラベル機やホットスタンプ、扇形版などの新たな機材も導入した。加工の幅を広げただけでなく、製造スピードも向上している。

 そのほか、防塵効果をもつ機械も導入した。容器の加工時に舞ってしまう塵を抑えることで、製造した容器への塵の付着が低減。製品の検査時間が短縮され、製造スピードの短縮化につながっているという。

 様々な形状の容器の製造に対応している同社では現在、様々な加工で生産効率を向上させつつ、製造キャパシティを増やすことに取り組んでいる。

 「製造キャパシティをさらに増やすことにより、お客様にさまざまな化粧品容器を提案することが可能になる。自社工場だけでなく仕入れ先の工場とも連携しつつ、必要に応じて設備投資も行っていきたい」(同)

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