週刊粧業 2024年10月14日号 15ページ
ヘアケアに強みをもつテクノビューティーサプライでは、全身に使える弱酸性の固形石けんの提案に注力している。
遠藤真人社長に話を伺った。
――昨今の市場動向についての見解をお聞かせください。
遠藤 昨今、新規参入企業が増加しており、市場競争が激化している。中には、SNSを通じて消費者の共感を得ることに成功し、突然変異的にヒット商品を生み出す企業も登場している。特に、InstagramなどのSNS活用が重要であり、ユーザー体験に基づいたアプローチが成功の鍵を握っている。
消費者の嗜好も大きく変化している。特に注目されるのは、ファミリーユース製品であり、家族全員が一緒に使える製品や、性別を問わず利用できる製品が求められるようになっている。
――現在、貴社で注力している製品について教えてください。
遠藤 当社では現在、全身に使える弱酸性の固形石けんを開発している。髪、顔、体など部位ごとに異なる洗浄剤を使うという常識を覆し、1つの石けんで全身を洗うことができるという新しいコンセプトを提案している。
この石けんは、顔、体、髪すべてに優しく使えるように成分設計を行っており、皮脂を落とし過ぎないため、乾燥が気になる方にもおすすめだ。さらに付加価値として臭い対策成分を配合している。
臭いに対する悩みは多様化しており、中年層だけでなく若年層や子どもにおいても自分の臭いを気にする人が増えている。そのため、あらゆる臭いに対応できる石けんの開発に取り組んでいる。
――今後の展望についてお聞かせください。
遠藤 固形石けんは液体石けんと比べて使い勝手や利便性の面で劣るとされており、市場規模も縮小傾向にあるが、一方で、「優しい洗い上がり」や「プラスチック容器を使用しないためサステナブル」といった強みがある。
今後は、固形石けんの良さをアピールし、消費者の多様なニーズに応えられる製品開発に取り組んでいく。
この記事は週刊粧業 2024年10月14日号 15ページ 掲載
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