週刊粧業
化粧品・医薬部外品OEMの国内最大手である日本コルマー(本社=大阪市)は、2011年5月25~27日までパシフィコ横浜で開催される「CITE Japan 2011」において、化粧品業界の2大ニーズの訴求をテーマに出展する。
一つは、中国をはじめ海外に目を向けるメーカーが増えてきたことから「グローバル展開」をテーマに、海外進出・参入に対するコルマーグループのサポート体制を紹介する。同社は10年以上前に中国進出を果たし、2010年度も堅調な成長を見せた。その経験・ノウハウを活かしたサポートは、中国をはじめとする海外進出を目指すメーカーの大きな支えとなりそうだ。
もう一つは、「新規性の高い開発」をテーマに、約100名の研究開発者を抱える同社の研究開発力をアピールする。会場でのサプライズ感を高めるため詳述できないが、業界最大手、さらには専門分野の研究開発者約100名という数字からも、「新開発」となる中身処方への期待値は自然と高まる。
「商品開発の具体的な相談をしたい」「商品企画のヒントを得たい」「海外進出」「新規参入」「新規チャネル販売」……どんなニーズにも応えられる日本コルマーのブースは必見である。
中国・蘇州コルマー軸にグローバルサポートを紹介
ブーステーマの一つ、グローバル展開では、中国を中心にアジア地域への市場参入を図るメーカー向けに、中国・蘇州の科瑪化粧品(蘇州)有限公司(以下、蘇州コルマー)をはじめとしたコルマーグループ独自のサポート体制を展示・紹介していく。
その中核となる蘇州コルマーは、1997年、中国・蘇州に100%独資により設立した。09年には工場を増設し、それに伴う設備投資で生産能力をさらに高めた。中国化粧品市場の拡大とともに、業績は右肩上がりの成長を続けている。
蘇州コルマーは、日本コルマーとホストコンピューターによる連携を図っている。また、研究開発者が訪中して、現地のクライアントへの直接提案も行っている。製造品目も国内同様、スキンケアからメークアップ、ヘアケアなど多品種製造可能な生産設備を持つ。
日本で推進する「中身の処方開発から製造までワンストップトータルサービス」のODMスタイルで、製品の海外輸出だけでなく、現地市場への製品供給を目的とする参入に対して、「日本品質」の製品化を実現する生産体制を確立している。
その蘇州コルマーのクライアントは現在、中国のローカルメーカーを中心に、日本を含む海外メーカーの製造も行っている。近年は欧米のメーカーからも中国進出に向けた相談を受けるケースが多く、展示テーマの一つに掲げるように、今後ますます増えてくるという見通しだ。会場では、進出に向けた相談も受けられるブースに仕上げて、コルマーグループのサポート体制を紹介する。
エキスパート集団による「新感覚」のコラボレシピを展示
新規開発では、「コラボ・融合」をキーワードに開発した試作品を並べる。
日本コルマーは、柏原研究所と八尾研究所の大阪2拠点に約100名の研究開発者が在籍し、素材研究や処方開発を行っている。
また、柏原研究所内には、本舗メーカーでいう商品企画部のようなマーケティング部署を設けている。研究者目線で市場分析や国内外のトレンドや流行などの情報を取り入れ、関連部署との連携を図っており、先述の海外進出サポートや、提案材料となる新商品開発に向けた研究に活かしている。
今回、そのマーケティングから捉えた「単独の機能や効果では満足しない」という消費者ニーズに合わせて、研究開発者間の研究開発力を融合した「コラボレシピ」を紹介する。
普段はアイテム毎に部署を設け、各々に研究開発者を配置して、専門分野に特化した中身処方の研究開発を進めている。今回は「これまでになかった、より新規性の高い開発」を目指し、専門性に特化する部署間のコラボレーションが実現した。
スキンケア、メークアップ、ポイントメーク、ヘアケアとカテゴリー毎に、ターゲット層や販売チャネルなどを踏まえた複数のテーマを盛り込み、剤型などを組み合わせて複合化することで相乗効果が期待できる中身処方が勢揃いするという。
会場でのサプライズ感を高めるため詳述できないが、「化粧下地+ファンデーション(+UVケア)」など複数機能をもつものや従来にはない感触・使用感が得られるものなどユニークなレシピが並ぶことになる。
さらに、日本コルマーは独自に原料の開発も行っており、オリジナル原料を使用した中身処方の提案も見られそうだ。いわば、約100名のコラボレシピを、見て触って感じることで、新商品開発やヒット商品化へのヒントが得られるはずである。
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