高機能化が進む自然派・オーガニック化粧品、注目素材を紹介

C&T 2016年9月15日号 35ページ

カンタンに言うと

高機能化が進む自然派・オーガニック化粧品、注目素材を紹介
 今や「ナチュラル」「オーガニック」だけでは個性を打ち出すことは難しく、効果実感やブランドポリシーへの共感など、自らの価値観や感性にあった自然派・オーガニック化粧品を選ぶ傾向が消費者の間で高まりつつある。

 このようなニーズに応えるべく、「サステイナブル」「フェアトレード」など、素材そのものにストーリー性を持たせるだけでなく、素材レベルにおいて効果実感を得られる機能性の高い原料を提案し、活況を呈しているようだ。

 流通網や参入ブランドの拡大により、これまで以上にメーカー各社の競争が激化することが予想される。

 原料メーカー・商社各社においては高機能化が進むナチュラル・オーガニック原料において、いかに独自価値を打ち出し、他社の原料とどのように差別化していくのかがポイントになってくるだろう。

 市場調査会社の矢野経済研究所が2016年3~5月にかけて、自然派・オーガニック化粧品メーカー、小売店、関連団体等を対象に実施した国内の自然派・オーガニック化粧品市場の調査によると、2015年度の自然派・オーガニック化粧品市場は前年度比6.0%増の1175億円となった。

 近年、敏感肌の女性が増加していることや、安全・安心志向が高まっていること、環境を意識したライフスタイルを重視する消費者の増加を背景に、着実に拡大している。

 加えて参入各社が高機能を訴求する商品投入を進めたことで、自然派・オーガニック化粧品に興味のなかった顧客を取り込んだことなどが市場の拡大を後押しした。

 同社では環境を重視したライフスタイルの定着に加え、主要化粧品ブランドの店舗数拡大やオンラインショップを含む取扱店舗の増加による顧客接点の増加、媒体への露出増加による製品認知の広がりなどにより、今後も拡大基調が続く見通しを明らかにしている。

 今特集では「ナチュラル&オーガニック」をテーマに、自然派・オーガニック化粧品の高機能化を牽引する原料メーカー・商社11社が提案する注目の素材を紹介する。

(掲載企業一覧=岩瀬コスファ、日光ケミカルズ、日本緑茶センター、クローダジャパン、セティ、GSIクレオス、エイチ・ホルスタイン、一丸ファルコス、ミヨシ油脂、タングルウッド、LBH)
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