島根県産業技術センター、県内企業と共同で梅花酵母を研究

週刊粧業 2017年7月3日号 19ページ

カンタンに言うと

島根県産業技術センター、県内企業と共同で梅花酵母を研究
 島根県産業技術センター(以下、センター)は、研究開発に大きなウエイトを置き、県内企業の技術的な支援と新規研究開発の両輪体制で業務を進めている。

 その一環として、石見銀山生活文化研究所(島根県大田市)と共同で梅の花から新たな酵母を生み出し、その過程で同研究所とともに特許を出願、「梅花酵母」「石見銀山梅花酵母」で商標登録も行った。

 吉野勝美所長に同センターの役割と展望を伺った。

 ――「梅花酵母」を発見した経緯をお聞かせ下さい。

 吉野 センターを訪れた石見銀山生活文化研究所の房薇(ファン・ウェイ)氏から梅の花から酵母を採取できないかと相談を持ちかけられた。そこでセンターの食品技術グループの土佐典照氏が研究を進め、梅の花から酵母を発見し、分離に成功した。

 自然酵母の採取は非常に難しいといわれている。さらに、機能性食品産業化プロジェクトグループの大渡康夫氏が酵母の解析を進めた結果、新種の酵母であることを確認した。そこで石見銀山生活文化研究所と共同で特許と商標登録を行った。

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