フェイスラボ、静岡県内に3つ目となる工場を計画

粧業日報 2018年2月27日号 5ページ

フェイスラボ、静岡県内に3つ目となる工場を計画
 フェイスラボは、化粧品・医薬部外品から健康食品まで様々な価値を幅広く提供できることを強みに好業績を続けている。

 朝比奈謙太社長に重点施策や今後の抱負について話を伺った。

 ――目下の経営課題について教えてください。

 朝比奈 2017年9月期は、既存先からの受注が順調に増え、前の期を上回る実績で着地したが、市場全体が盛り上がる中、もっと業績を伸ばすことができたのではないかと考えている。

 新規先の開拓については、製造キャパシティが限界に近づきつつあるため、進めようにも進められない状況にある。「製造能力の強化」が当面の最も大きな経営課題だ。

 その課題解決に向け、本社のある静岡県内に3つ目の工場を建設することにした。

 ほぼ用地の選定に目途がつき、2年後の稼動を目指して準備を進めている。新工場が稼動することで、化粧品の製造キャパシティを大幅に増やしていく。

 当面の受注増に対しては、掛川工場内に化粧品の製造ラインを増設することで対処していく。

 ――「進化」に向けた重点施策とは。

 朝比奈 「技術力の強化」「人材の育成」は、企業力を底上げするうえで重要な要素といえる。

 昨年9月に東京営業所を移転したのは、まさに「技術力の強化」を狙ったもので、1フロアの広いオフィスへ移ることにより、営業と開発が一体となった製品開発体制を強化していく。

 昨年10月には、マーケティング部門を新設したが、その狙いは大きく2つに分かれる。

 1つは客観的な立場で営業と開発を巻き込む部門を設けることにより取引先への迅速かつ丁寧な対応に磨きをかけることであり、もう1つは企業ブランディングや情報発信、情報伝達のあり方を研究し深掘りすることである。

 「人材の育成」に向けては、新卒・中堅・幹部それぞれの階層に合った教育制度を導入し、それ相応の投資を行っている。

 ――今後の抱負について教えてください。

 朝比奈 企業としての方針・戦略を形作る体制は整いつつある。全社員が理念を共有できるような内容にまで落とし込み、組織力を向上させることで、会社のパフォーマンスを高めていきたい。

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